〈平成30年8月23日投稿〉
昨日、22日は年に1度開催される「北海道市議会議長会道央支部協議会議員研修会」が滝川の地でありました。岩見沢市議会では例年この研修会に合わせて、林活議連(北海道 森林・林業・林産業活性化推進議員連盟連絡会)の研修も行います。
今回はまずは林活議連の研修として、新十津川町にあるチップ製造工場を視察、その後、滝川に移動して議員研修会と相成りました。
研修会では「病院を支える事務局の役割と人材」と題し、公益社団法人 全国自治体病院協議会の石黒事務局長による講演で有意義な時間となりました。
さて、話は変わり・・・・
現在、岩見沢市においても市立病院の建て替えの検討が始まり、8月21日にも民生常任委員会において「新岩見沢市立総合病院建設基本構想策定について」が所管事務調査で議題とされ、その基本構想策定支援業務に係る公募型プロポーザルの実施結果等が報告されたばかりです。
この経過について委員会資料を抜粋すると・・
平成28年に新公立病院改革プラン策定時に、地域の医療動向等を調査し、総合病院に期待される診療機能等について検討を行った結果、今後も南空知地域における救急医療、小児医療、高度医療などに対応可能な地域センター病院として、専門性が高く、より良質で安全・安心な医療を提供するために、また将来不足が予測される回復期病棟などを整備するためには、建て替えにより建物の構造を根本的に変える必要があるとの結論に至り、建て替えを検討することにしました。
という状況です。
その基本構想に策定に関しての予定項目は以下の通りとなります。
①総合病院を取り巻く環境の分析と課題の検証
ア)岩見沢市立総合病院の現状(施設面)
イ)人口動態と患者数の将来予測
ウ)南空知医療圏及び近隣医療圏の状況
エ)当院を取り巻く環境の分析
オ)市立栗沢病院(療養病床)との関連性
カ)地域医療構想における地域包括ケア病床との関係
②基礎調査
ア)総合病院の現状(財務、医療・人的資源)
イ)当院が注力したい機能について
(a)急性期機能の強化
(b)回復期機能の充実
(c)その他(緩和ケア病床の状況、必要透析台数の将来推計、精神科医療の現状など)
③新病院の基本方針等の策定
ア)新病院の果たすべき役割、方向性
イ)新病院において実施する医療の基本方針(コンセプト、重点機能等)
ウ)新病院に求められる診療機能(診療科目、病床機能、適正規模等の検討など)
エ)建設候補地の選定方針
④新病院の概算事業費等(想定事業規模、想定額、収支シミュレーションなど)
が項目として明記されています。
今後は10月、12月を目処に残体ワーキンググループや院内検討委員会が開催され、民生常任委員会にも報告がなされ、また市民の声を聞くための場も設けられる予定です。
この市立病院建設に向けては、一部では約200億円を必要とするのではないかとの予測も囁かれている状況下、どの様な財源が見込めるのか等も不透明であること。また、建設地についても市役所新庁舎と同じく、将来の岩見沢の姿に大きく影響を及ぼすことが想像される中、各自治体病院の経営の厳しさ等を考慮しつつ、多面的思考で進めていかなくてはならない非常に難しい案件と認識しています。
この岩見沢市立総合病院建設については、まだ議論が始まったばかりですが、何か動きがあればご報告していきたいと思っています。