セミナー参加に伴う個人的メモ(人と地域を繋ぐ観光セミナー)

平成27年7月4日(月)15時より、自治体ネットワークセンターで開催された、【人と地域を繋ぐ観光セミナー ~新たな「観光によるまちづくり」皆さんと一緒に考えましょう!~】に参加した時の備忘録です。

その場で聞きながらメモ打ちした個人的なものなので、理解不能・聞き間違い等もあるかもしれませんが、あくまで個人的メモということでご了承ください。(特に細かい数字等は聞き間違い、打ち間違いなどがあるかもしれません。ご利用される方がいらっしゃいましたら各自裏付けの確認をお願いいたします)


第一部:JTB北海道観光マーケティング戦略室 室長 萩野隆二氏

観光による地域活性化 ~岩見沢の今後の観光振興に向けて~

 

観光立国の推進 2005visit Japan 2008年観光庁 2013年訪日外国人1000万人突破

日本の成長戦略として「観光立国」時代の到来(これまでは日本に担当セクションはなかった)

高齢化社会・人口減少・地域の過疎化

2040年 現約1800 → 896自治体が消滅都市 523都市が1万人割れ

岩見沢市も6万人程度に

日本経済失われた20年

一人あたりGDP 1993年 3位 → 2014年 27位

IMD国際競争力ランキング 1991年 1位 → 2014年 21位

平成26年 首相所信表面の中に地方創生(観光立国)を述べる。

観光振興を掲げるのは過去にないこと。

外国人旅行者が増えている→地域ごとの戦略をたてる必要性。

地方の力を高めること、~一過性ではなく本格的な地域での観光まちづくりの必要性~

官民が一体となってどういう戦略をつくれるか。

 

【観光を取り巻く動向】

H26世界の観光動向

前年比5100万人増 11億3800万人となった。

これまでの欧州が減り、アジア太平洋のシェアが直近10年で4%増

“アジアの時代”~アジアが豊かになっている。6.5%の高い成長率を示す。

観光の直接経済効果 自動車産業の2倍~約2兆ドル

経済の波及効果、雇用創出効果も著しい。世界全体の8.7%を占める。

日本はものづくり産業に力を入れてきた。しかしツーリズムに視点を移せば大きな可能性がある。

 

【日本・北海道の観光動向】

訪日外国人旅行者2003年は500万人程度 2014年 1340万人

円安の訪日旅行割安感。ビザの大幅緩和、消費税の免税制度拡充、アジア地域の経済成長に伴う海外旅行需要の拡大。中国の爆買。

訪日外国者1341万人

台湾283万人21%

韓国276万人20%

中国241万人

香港

タイ

シンガポール

アジア80%を占める・・・

2014年で2兆円超えが国内で消費されている。

 

観光競争力~総合ランキング

2009年25位→2015年9位

 

〈世界から見た日本のツーリズムの可能性〉

日本は世界的に見て投資対象として非常に魅力的である。

素晴らしい観光素材が多い。インフラや設備、サービスのレベルも高い。

ただし、地方都市において、情報の発信及び受け入れの整備について未だ改善の余地がある。

 

【北海道におけるインバウンドの国別来道数割合】 

H26上期道全体では0.6%の微増 → 国内至上は近年伸び悩み。

外国人は23%増の65万人

オリンピック開催決定は開催国のインバウンド需要を長期間にわたって歓喜する傾向

各国の状況としては伸びていく傾向。日本もそれを狙っている。

 

【観光による地域活性への波及効果】

観光交流人口増大の経済効果(2014年)

定住人口一人当りの年間消費額 約125万円、旅行者外国人9人分、国内旅行者(日帰り)84万人に匹敵する。

定住人口1人減少分を補うには → 外国人9人、国内 (宿泊)27人 (日帰り)84人分で可能。

H25

観光消費額単価~観光客が1回の観光行動で消費する金額を見ると、道内客は13,271円、道外は69,670円 外国人は122,128円となっている。

 

訪日外国人による旅行消費額の拡大

外国人は「買い物代」の支出額が大きく拡大、しかし、地域特産品の消費も伸びている。南部鉄器~生産が追い付いていない。カシオの高級腕時計好調。

 

【有名観光地や観光施設が無いと観光客は来ないのか?】

長崎県小値賀町 辺境の地

五島列島 過疎の街

島外からの居住者、若者や外部の専門家を中心として観光まちづくりへ始動

NPO法人おぢかアイランドツーリズム協会設立

① 大人がまんぞくできる滞在体験方観光まちづくり

② 自然・・

まるごと古家貸し切り、古民家ステイetc.

観光収入が1億円超え。

交流人口は述べ2千人

H27 地域雇用50人観光。物産収入5億円を目指す。

 

【今後の岩見沢観光振興について】

「旅の目的」となる地域資源が豊富に潜在。

従来の温泉。宿泊観光とは異なる《テーマ型ツーリズムの戦略》が可能

ロケーションのアドバンテージ。オンザウェイ。

通過型から新観光ルートとして。

札幌―小樽の組み合わせが多いが、札幌―岩見沢(?)

という組み合わせで定番とは違う新しい観光ルート創造ができないか?

観光人材の育成、推進組織の活性化~ワークショップを通じての人材育成、議論、学べる場を。

観光マーケティング手法の導入~地域競合分析~強みを見極め、地域資源を発掘。目利き。

ターゲッティング~セグメントを細分化し、地域特有の傾向性を加味して設定。

観光ブランディング~訪問者に地域は何を約束できるのか?共感、信頼、誇り

コンセプトの明確化、可視化

岩見沢市と周辺地域が連携:マーケット視点での新たなツーリズム

観光が各産業の横串機能を担う。

観光立国の推進=岩見沢地域の発展

地域に眠る価値を再発見し、グローバルに展開する。


第2部 地域資源を活用した観光振興

JTB総合研究所主席研究員 中根 裕氏

岩見沢の“宝”を活かしたニューツーリズム ~着地型観光~

 

岩見沢の宝って?

 

資源~磨く~それを認めてくれる人は誰?

旅の5つの力 経済・教育・健康・交流・文化

観光の質の変化~日本人の生活の力点はレジャー等のウエイトが大きい。

物質主義から精神主義へ(モノよりコトへ)

日本人の消費の質~価格より質へと変化している。

若年層の旅行離れ~多くの娯楽のうちの一つでしかない。

 

全国の消費者・旅行者は北海道をどう見ているのか?

N=15,000 JTB地域パワーインデックス調査2012

道内主要観光地16箇所に対する認知度、イメージ、来訪経験等

道内でのアドバンテージ~どこも自然が素晴らしいという評価。どんな自然が素晴らしいのか?

 

☆その土地ならではのアクティビティ
☆その土地ならではのお土産がある。
☆その土地ならではの・・・が必要。

「着地型観光」って何?「生活文化資源」という新しい地域の宝

              ↓

   へぇ!こんなこと普段からやってるの?

   へぇ!こんなものしょっちゅう食べているの?etc.・・

 

受け入れ側の地域が主体となって地域の資源(価値)を再認識し、商品として設計して会社に卸す、自ら売る。それらを提供する取組み~着地型観光と定義できる。

地域の人・組織により地域の自然、歴史、文化等々を掘り下げる。

 

着地型旅行商品~地域が主体となって人を集客する旅行商品

着地型事業~地域が主体となった、物産製造販売、飲食、体験、サービスなど。

着地型旅行商品をつくるだけがゴールではない。「着地型事業」への発展を視野に取り組むことで地域の様々な産業や人々が元気になる。

着地型に対する「ニューツーリズム」とは?一般的な周遊旅行、物見遊山的旅行に対して、テーマ性の強い旅行~エコ、グリーン、文化観光、産業観光、ヘルス、その他(フラワー、フィルム、長期滞在等々)

着地型観光に取り組むと、旅のテーマや特徴はニューツーリズムになる。

 

【具体的な取組み商品事例】

体験型観光~地域の人による魅せ方、伝え方の問題

 

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ホンモノであることと、熱意があれば真似の出来ない魅力となる。

工夫、演出、

着地型観光プロセス。

① 地域の宝、原石を発見、発掘する~地域の個性・価値・こだわりを発掘する。

② 原石をみんなで磨く~仕立てる、観光、体験できるようにプログラム化する。

③ 地域の宝石にする~商品として事業化、流通させ販売する。

 


☆今後、フィールドワーク&ワークショップをやっていく。

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