岩見沢市駅前通りに関する質疑

-平成26年3月27日(木)投稿-

温かい春の陽気の中であらためて駅前通りをみてみると、1・6地区の駅前ビル解体が始まり、他の新しい店舗も続々と姿を現してきました。そこで再度、以前もご紹介した約束事がどうなっているのかという視点で見てみると、しっかりルールに則っているものもあれば、決してそうではないのではないか・・。という解釈の幅の広さに打ちひしがれます。

この駅前通りと中心市街地に関しては自分としてもまちの顔として非常に重要なこととして捉えている関係上、公式な場における質問も幾度となく実施させていただいています。

今回は、まだ昨年の9月定例会での議事録をご紹介していませんでしたので、ここに掲載させていただきます。

是非、質問と市長答弁とを合わせて現地の様子を見ていただきたいと思います。

(以下、平成25年第二定例会(9月議会)議事録転載)


議員(平野義文君)〔登壇〕 通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。今、まさに沿線建物の解体、新規建設が進んでいる駅前通りについてでございます。

 これは、6月の第2定例会においても質問し、答弁をいただいた部分を踏まえ、新たな視点でお伺いをさせていただきます。

 現在、新規着工の建築物も随時姿をあらわしつつあり、多くの市民の期待を集めるべきところではありますが、岩見沢駅前通り地区地区計画の建築物等の整備の方針においては、「JR岩見沢複合駅舎や駅前広場との調和に配慮した良好な景観形成及び地区全体としての調和を図るため、『建築物等の形態または意匠の制限』を定める」とあります。

 

 さらに、建築物等に関する事項による記述においては

1、駅前通りに面する建築物は、JR岩見沢駅舎及び駅前広場等周辺環境に配慮した形態及び意匠とする。
2、建築物の外壁またはこれにかわる柱の色彩は、暖色系を基本とし、原色や蛍光色などを避け、周辺環境に配慮した落ち着きのある色調とする」

という記述があり、これを受け、商店街などの当事者で構成する運営委員会の方々が苦労して策定されました、「岩見沢市駅前通り地区まちづくり要領」において、「個々の具体的な調整は運営委員会で行う」というただし書きはあるものの、「新設する建物の正面は、JR岩見沢駅舎や駅前広場のデザインとの調和に配慮し、外壁は原色を避け、落ち着いた色調を基調とするよう努める」というルールが制定されました。

 しかしながら、その判定をする駅前通り地区まちづくり運営委員会の方々は、民間主体による当事者であるがゆえに、あらゆる要素の中でその徹底は難しいこととなり、せっかく、数十年に一度のチャンスとも言える、まちの玄関口となる駅前通りの景観形成という大事な機会を逸してしまいつつあると言っても決して過言ではない状況かと感じています。

 そういった懸念は以前からあり、6月の第2定例会にて、「岩見沢市駅前通り地区まちづくり要領の建築意匠について、その基準は主観的な面が大きいがゆえに幅が出てしまい、これから申請される物件としても明確な統一感を出すことは難しい状況と聞いている。こういった現状について、市としてどのように把握されているか」、という質問をさせていただき、それに対し、「色合いなどについては、厳しく限定するものではなく、ある程度の範囲の中で統一を図ろうとするものであるが、市としても、地元関係者の合意によりつくられたものであることから、将来にわたって良好な景観を備えた地域を形成していただけるよう、地区計画に基づき、指導・助言に努めてまいりたい」、という答弁をいただきました。

 さらには、本年10月5日に行われた「子ども市議会」も傍聴させていただきましたが、その中で、子供たちからあった、駅前通りに関する質問に対する理事者側の答弁といたしましては、「新しい建物の色は、岩見沢駅や駅前広場を特徴づけるレンガと同じような、温か味のある落ち着いたものにして、統一感のある岩見沢市の玄関口にふさわしい町並みをつくる」。また、「将来もずっと多くの人に愛され続ける駅前通りにしていきたい」、という答弁をしていたかと思います。

 その状況を踏まえ、改めて、自身の足で駅前通りを歩いてみると、現実的な感覚として、これまでの答弁にあったような内容を認識することは難しく、今後、建築物の意匠だけではなく、緑地、ポケットパーク等の整備の方針及び看板など、広告物の決まりにおいても、明確な数値がないがゆえに、なし崩しになってしまう懸念があります。

 そういった調整、判断をする立場である駅前通り地区まちづくり運営委員会の方々は、さまざまに大変な苦労をされていることが想像され、それに対し、「市の役割としての指導、助言」は機能しているのかが見えにくい状況であります。

 この景観形成を主とした計画と現実のギャップについて、市としてどういう見解を持っているかをお聞かせください。

 

 次に、今後の進展についてであります。

 前述の内容については、あくまで民間主体の判断となることから、「厳しい条件で指導、助言をしていく」とならないことは、だれもが理解をするところであります。

 そのような中で、今後、まちの顔となるべく、多くの市民に愛される中心部、駅前通りとするためには、関係者や市民全体で共有できるビジョンと、それに基づいた合意形成の場が不可欠であると考えます。

 しかしながら、現状においてはこれまでも、中心市街地活性化協議会を初めとするさまざまな活動の中で、関係各位がご尽力をされてきたものの、どうしても個々の事業の集合という傾向が強く、全体を通しての方向性を導くには至っていないと感じています。

 このたび、第2期中心市街地活性化基本計画の認定申請も見送ることとなり、それにかわる新たな活性化計画として、10カ年のビジョン編、5カ年のプラン編の立ち上げを予定していると承知をしており、大いに期待をするところでありますが、今、まち再生にとって最も必要なことは、大胆な発想と多くの関係者が共有できる具体的なビジョンやコンセプトといったものであり、それをもとに、関係者それぞれが、みずからは何をすればよいのかを感じられることであろうと思います。

 しかし、現状においては、多くの市民が、この駅前通りが今後どう変わっていくのかの情報を有していない状態の中、今後のよりよい進展のためには、まずは議論を活発化し、多くの市民及び関係各位との合意形成をはぐくむことが重要であると考えます。

 そのためには、議論の場をコーディネートする、また、話題をリードするといった役割が重要なのは言うまでもありません。

 6月の第2定例会においても、「どういった体制が望ましいのか、中心市街地活性化協議会や、まちづくり会社でもある振興いわみざわと協議をして進めてまいりたい」、と述べておられましたが、今回、新たな活性化計画を策定するに当たり、これをチャンスとして、改めて、今後の中心市街地周辺のまちづくりデザインを見直すべく、多くの市民参画の機会や、プロフェッショナルとして計画支援を行うことができる専門家の力を借りて、中心市街地の今後及び駅前通りの進展に関する機運を盛り上げていくべきと考えておりますが、市としての考えをお聞かせください。

 以上、一般質問とさせていただきます。

 

議長(伊澤幸信君) 市長。

 

市長(松野 哲君)〔登壇〕 平野議員の一般質問にお答えをいたします。

 駅前通り整備について、初めに、地区計画と現状の認識について、ご質問でございます。

 現在、駅前地区においては、順次、建物の解体、新築が進められているところであります。

 同地区においては、当市の玄関口にふさわしい町並み景観を形成することなどを目的として、地元関係者で組織する「岩見沢駅前通りまちづくり会議」によって、「岩見沢市駅前通り地区まちづくり要領」が定められております。

 また、「まちづくり会議」の中に、「まちづくり要領」の適切な運営について審査をする「岩見沢駅前通りまちづくり運営委員会」が設置をされています。

 市は、都市計画決定いたしました、「岩見沢駅前通り地区地区計画」に係る届け出の審査と並行して、「まちづくり運営委員会」においても、各種建材の色見本など、参考資料を提供し、運営委員会の意思決定に積極的に協力しているところであります。

 現在まで、6件の申請について審査が行われ、いずれも「まちづくり要領を遵守している」として、承認されてきたところであります。

 「まちづくり要領」や「地区計画」につきましては、色彩などについて厳しく限定するものではなく、ある程度の範囲の中で、周辺との調和への配慮をお願いするものであり、強制力を持つものではございません。

 外壁の色彩基準にも幅があり、例えば、レンガ調の色一つにしても、「濃い」ものから「淡い」ものと、違いが出てまいります。

 駅前通りがつくり出す景観は、そのまま当市の印象にもつながってまいりますことから、歩道のデザイン、使用する材料などについても、北海道と協議を行い、全体における調和に十分配慮して、今後も「まちづくり会議」と連携し、「まちづくり要領」と「地区計画」の目的に沿った事業の推進に努めてまいりたいと考えております。

 

 次に、今後の進展についてのご質問であります。

 まちづくりを進めるためには、多様な主体の参画のもと、共有できる将来構想であるビジョンに向かって進めることが重要であると認識しており、合意形成に有効な情報の提供や、関係者間の調整が図られる推進体制などを整えることが重要であると考えています。

 駅前通りについては、用地買収や移転補償が未着手あるいは交渉中の物件もありますが、町並みや建物などの方針を定めたまちづくり要領により、整備が進められています。

 駅前通り整備完成後のにぎわい創出などにつきましては、今後、新たに出店する事業者なども含めた、通りの関係者により共通のビジョン策定に向けた検討や合意形成が必要となってくるものと考えております。

 また、第1期基本計画に掲げた目標の達成に向け、中心市街地においては、82に及ぶ事業を官民で取り組んできましたが、国の制度上、市街地や都市福利施設の整備、住居の供給、商業の活性化など、さまざまな目的の事業に取り組んだこともあり、個々の事業の関連性がわかりづらかった面もあったと感じているところでございます。

 そこで、多くの市民参画の機会や専門家の力を借りて、駅前通りなどの中心部の進展に関する気運を盛り上げていくべきでは、とのお尋ねについては、駅前通りなど、各通りの関係者による合意形成や、機運の向上などへの取り組みに対する支援のほか、中心市街地のビジョンの共有を図るため、多様な機会を活用して多くの皆様に参画いただけるよう努めてまいりますとともに、必要に応じて専門家の助言を受けるなどして、活性化に取り組んでまいりたいと考えております。

 なお、さきの中心市街地活性化特別委員会でご説明いたしました、仮称「まちなか活性化計画」の策定に当たっても、農業、米、駅、鉄道、空知の中心都市など、市民の皆様などから寄せられた、岩見沢を特徴づけるキーワードを盛り込み、策定後におきましても、必要に応じて追加や修正を可能とするなど、みんなでつくり、育てる計画とし、活性化に対する機運を高めながら取り組んでまいりたいと考えております。

 以上でございます。


通常はこの答弁から再質問、再々質問と進むわけですが、今回は上記アンダーラインの2文に私が今後の取り組みを行う際に必要としていた言葉が入っているので、ここで質問を終えました。あとは、この答弁の通り、今後どういう手法で市が責任を持って進めていくのかを見させていただき、次のステップに繋げていきたいと思っています。

これからは建築物だけでなく、ポケットパークや看板等に関しての危惧も発生します。これまでの経過で、建築物がルールに基づいて設置されているかどうかは明確な数値上の決まりがないため、その判断には個人差があろうかと思います。市長答弁においてもルールに基づいて進められているとありますが、私はそうは判断しかねるところであります。それは「暖色系」ひとつとっても生じる疑念です。

ただ、明確な答弁にもあるとおり「ルール通りで進められている」と言っている以上、どこにも問題はないことになります。

であるからには、岩見沢の中心部の再生、まちの顔としてふさわしい町並みにするために、「あらためて、現状を活かしながらここからどうしていくか。」という議論を起こさなければならないと思っています。そんな議論の場が上記答弁文中、アンダーライン一つめの文章として活かされてきたら変わっていけるのではないだろうかと思えてなりません。

ただ単に歩道が広くなって、沿線の建物が新しくなっただけ・・と言われないように。また、これから訪れる難しい時代への対応ツールの一つとして大いに活用できる駅前通り&中心街であるべきだと考えています。

3 thoughts on “岩見沢市駅前通りに関する質疑”

  1. 歩道の拡幅を行うとのこと、これだけは譲れないののは、レンガの舗道、地盤の悪い岩見沢向きではないので絶対止めて欲しい。家族のほとんどがつまずいてころび怪我をしてます、安全な街作りに逆行しています。

    1. 一村様
      コメントありがとうございます。
      以前にもお伝えいただいたその件につきましては大事に議論できるようにしていきたいと思っています。躓きの件に関しては、恐らく沈下より地盤凍結による凍上による浮き上がりが戻りきらなくなってしまうのではないかと想像しています。まずは北海道の発注であること、景観も優先度が高いこと等々を踏まえ、代替え案も探りつつ関係各所と調査を進めます。

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