毎月開催している駅まる例会ですが、6月は議会の関係もあり、毎月開催を謳い始めてから1年以上、初めて飛ばしてしまいました。
議会の準備、そして仕事、他にも膨大な公職等々により、目に見えない作業を行っていくのがやっとのことで、あらためてメンバーを招集して何らかの会を開くという事ができず、気になりつつもあっという間に無念の月末。。という感じでありました。
そこで7月はちょっと面白いことをやりたいと思い、7月25日(木)、東京から岩見沢複合駅舎設計者のワークヴィジョンズ西村氏、田村氏をお招きし、複合駅舎見どころマニアックツアーを開催させていただきました。
設計者にしかわからない様々なレア情報が満載の楽しい時間。
ガラス面の結露防止の小技や、積雪荷重による屋根のたわみを吸収する方法、あのコンクリート製の大きな梁が、積雪時には約1㎝下がるので、実は窓枠の古レールは梁からぶら下がるように設置されている。
他には用地の兼ね合い、レンガの積み方、古レールを加工する大変さ、透かしレンガのガラスのはめ方、、センターホールの空調が実はクロスのラインを描いて空気が交差するようになっている、コンクリート型枠の秘密、云々・・・
いつも観光ガイド等で説明することの無い、マニアックな情報が満載の裏話集。
デザインと構造の両立、そして安全と維持管理、コストとの戦い。
細部にわたるこだわりが、やっぱり日本一の建築物として評価されたのには根拠がありました。
そんな根拠をわかりやすく、誰にでも理解できるように発信していけるように、私たちは9月までにガイドブックを作成しようと思っています。
駅まるの観光ツアーがゾロゾロとエスカレーターに連なるの図(↑)
このエスカレーターも上りと下りの幅が違って、上りは狭い。
これを使いにくいと言う人もおりますが、限られた敷地幅の中で最大限に使い勝手を向上させようとした結果、電車に乗るときは分散して人が動くが、下りは電車の到着と同時に固まって人が下りてくるので下り側は広く。。等々の気づかいがなされています。
他にも自由通路の構造の話。管理用通路のレベルの話。北側にある大きな窓の秘密等々。。
「へぇ~!」「ほ~っ!」が盛りだくさん。
非常に勉強になった1日でありました。
その後、場所をいつもの炭鉱の記憶マネジメントセンターに移し、第2部として報告等を実施。
5月31日付けで、一般社団法人 いわみざわ駅まるプロジェクトが立ち上がったこと。
駅内において観光物産センター運営委託業務のプロポーザルに募集し、最優先交渉権を得たこと等々を報告すると共に、9月15日、16日に開催する駅まるイベントに向けた詳細の報告、ディスカッション等が行われました。
観光物産拠点センターに関しては、また日を改めてご紹介させていただきたいと思います。