つい先日の学校給食に関する説明会に関する投稿を書いている内に、色々と学校給食食材の放射線汚染に関する部分も触れておこうと思いたち記載します。
きっかけは前回の議会でさせていただいた一般質問の最後が学校給食の食材に関する放射性物質への気づかいというものでありました。(質問内容はリンク先をご覧下さい→平成24年度 第4回定例会④)
ただ、私はこの放射線に関しては全くのドシロウトです。
色々な報道やサイト情報を見た中で、できるだけ極端な意見を除き、それとなく裏付けされたものを基本として考えようと思っていますが、いかんせん間違った解釈を多くしているかもしれませんので、そこは何卒お許しいただければと思います。
そんな軽々しい見識でネット上に情報を上げるというのも憚られますが、それぞれに考えるきっかけになれば幸いです。という事で重ねて記載させていただきますが、以下の投稿はあくまで素人としての見解です。そこは強調させていただきます。
そのような前提の中で、一応、自分なりの感覚を記載します。非常に複雑で難しい事項ゆえ間違っているかもしれません・・悪しからず。
一般的なニュースでは、風評被害という印象もあるためかあまり表に出てこない食品の放射線汚染ですが、実際に首相官邸ホームページをみると未だに1都16県の食材に関して出荷制限が出たり解除されたりと動きがあります。(他にも様々情報が載っています→首相官邸の放射線物質の影響というページ)
これらを考えても決して原発事故は収束していなく、今後も放射線物質の拡散は続くということであり、特に食材に関しては内部被爆の影響があるために注意を続けていかなければならないということだろうと感じています。
~まずは現在の出荷基準値についての考察~
○現在日本では、一般食品で100Bq(ベクレル)/㎏を基準としております。しかし、この100Bq/㎏というのはIAEAの基準でいけば立派な低レベル放射線廃棄物として厳重に管理をしなければならない数値と考えても良いのかもしれません。(ネット上は色々とデマや誤った資料も多いので、ここでは徳島県の見解を紹介します。→ http://www.pref.tokushima.jp/governor/opinion/form/652)
それを考慮すると、この100Bqというのをどう判断して良いのかという懸念があります。
この基準の一つとしてはドイツ放射線保護協会の提唱する、子どもは4Bq、大人は8Bqというのがあると聞いていましたが、このドイツ放射線防護協会自体にも色々と見方があるようで、あくまで任意団体ゆえの基準として勝手に提唱しているだけという見方もあります。また、EUでは600Bq/㎏という一般食品の基準があると言いますが、これも解釈の仕方で色々とあるようです。例えばこの600Bqというのは1年間に食べる食材の90%が汚染されていないという前提(希釈の概念があるため)で、今の日本ではその前提は全くもって成り立たないであるとか・・。(放射線基準値 比較)
これらの見解としては、恐らく専門家によってもまちまちであり、人体に関することなので、個人による耐性の違いなどでも正解というのが無いのかもしれません。私自身、どれが正解なのか全く判断はできません・・。
ちなみに思い切った対応としては、札幌市ではゲルマニウム半導体検出器の検出限界値である4Bqを超えると給食には使用しないという見解を出しています。(札幌市のページ) 国内でも放射線基準値に関する様々な解釈の仕方がある中で、この札幌市のような思い切った決定をすることに大いに魅力を感じます。
また、インターネットで検索すると札幌市以外にも学校給食に独自の基準を設けているところが色々と出てきます。(検索結果)
これらを考慮すると、半減期の長い放射性物質というのが相手なだけに、長期にわたり気づかいをしていかなければならない状況下、この岩見沢市としても未来の宝である子ども達の健康被害を最小限に抑える努力は不可欠ではないかと思っています。
若干話は変わって、、
これは閑話的になってしまうかもしれませんが、新しく学校給食共同調理所をつくるにあたり、この放射線の測定器を導入してしまうのもアリかと感じています。もちろん、様々な規則や人員、資格等々も考慮しなければならないかもしれない(スミマセン、全く調べておりません)ので、もしかしたら私たちが思っているよりもその設置ハードルは高いかもしれませんが・・。
そして、その測定器を一般にも有料開放できればそれなりの需要も見込めるのではないかと感じます。
例えば親類から畑で取れた○○が送られてきた。嬉しいし大丈夫だと思うのだけれど、その地域のとある農産物は厚生労働省のサイトを見ると出荷制限が出ている・・。さて、自分の子どもにこれを食べさせても大丈夫だろうか・・。というような事もあるかもしれない。
そんな時に岩見沢には市民が気軽に持ち込める検査機関があるというのは本当の意味での安心安全を掲げるには良いのではないかと思います。前述の通り不勉強ゆえ、本当は色々と制約があってハードルが高いかもしれませんが・・
また、魚は水揚げした港が産地となります。(悪質な産地偽装等を信じるかどうかはご自身でネット検索してみてください。)
肉もトレーサビリティー法があるとは言え、長く汚染地域で育ったものも、他の都道府県である程度生育すれば表示は新しい場所にすることができます。(現在は危険地域からの移動は検査が必要ですが、それも万全とは言い難いかと思います。)これとは若干異なりますが、実際に横浜市の給食で汚染牛が子ども達の口に入ったことがあります。(報道記事等)
先日の岩見沢市議会での学校給食の食材への気づかいに対する答弁でも、原則、野菜は地元産を使用、それ以外は九州等、極力南のものを使用しています。という返答をいただきましたが、残念ながら肉や魚については触れませんでした。(実際にはこれも気を使っていただいているはずですが、前述のように魚と肉は要注意と思われます。)
この放射線汚染に関しては、本当に様々な見方があり、ネット上でも極端な危険信仰派と安全信仰派が共に持論を展開しているように感じます。それぞれに解釈の違いがある中で、今すぐには結論がでず、近い将来に影響がでてくる問題であるがゆえ、私達も情報を精査していく努力が必要なんだと思っております。
知識不足ゆえ、とりとめのない話になってしまったかもしれませんが、多くの子育て世代が心配している事の一つでもあります。皆様はどう感じられるでしょうか。
「給食調理所が新しくなるのに伴っての放射線に関する考察」への1件のフィードバック