平成28年2月23日
「子どもの食育・大人の食育」と題して、岩見沢シチズンの勉強会が開催されました。
講師は、札幌市で初めての男性栄養士でもある須合幸司氏。岩見沢市出身で、私より一回り以上若くとても好印象な方です。
これまで決して多くは無いものの、食育に関する講演等を聞いたことはありますが、ここまで簡単にわかりやすく、そしてテンポよく楽しく聞けたのは初めて!内容も理論的でかなり腑に落ちるものでした。
よってせっかくなので、殴り書き程度にメモしたものを備忘録的に投稿しておきます。
とは言え、本当に興味深いところなどはつい聞き入ってしまいメモしてなかったりと至らぬ部分が多いですが・・。また、その場での雑なメモゆえ聞き間違い、メモ間違い等もあるかと思いますので、何卒ご容赦ください。
〈メモ開始〉
寝不足と仕事率 = 寝不足だと約50%程度のパフォーマンスでしか仕事しかできないという統計がある。
睡眠不足による年間生産損失額は一人あたり20数万円で、国内全体では3.5兆円と言われる。日本は世界TOPクラスの睡眠不足、TOPクラスの生産性の悪さと言われている。
睡眠は何より質が大事。
ある統計によると、夜10時までに寝る子と夜10時以降に寝る子 → 10時以降と答えた子では常に身体がダルイ等々の謎の病が増える。
睡眠の深さも重要。
睡眠直後に深い眠りが訪れ、そこで成長ホルモンが分泌される。この成長ホルモンは子どもだけではなく大人も出る。
大人は昼間の2~3倍。主に成長ではなくリカバリーに使われる。
子どもは10何倍出るので、骨格や筋肉等の成長も著しい。
身体を動かすこと。身体の疲労感を促すことで睡眠は深くなる。
逆に、明るい光を浴びる。スマホ等の明るい画面を見る。これをやると睡眠が浅くなり、成長ホルモンが出ない。子ども達にとっても、その日のボーナスタイム(成長ホルモンの正常な分泌)は期待できない。
良い睡眠を取るために、寝る少し前から部屋を薄暗くするのは効果的。メラトニンは暗くなる時に出やすくなる。抗酸化作用ある。眠りを深くする役割を持つ。光を浴びるとメラトニンが出なくなってしまう。
夜勤等があるシフトワーカーなどのリズムが一定でない仕事は、日中だけ働く人より乳がん1.36倍、子宮内幕がん1.47倍、男性だと前立腺がん3倍と言われる。
リカバリーは寝ている間に行われる。
成長ホルモンとは言わば身体をつくる「大工さん」。成長ホルモンが深いとその大工さんの人数が増える。
しかし、身体を創る材料がないと大工も仕事ができないで、材料待ちで仕事ができない。
身体をリカバリーしたり発達を促すためには材料(晩ごはん)が大事。
食べ物(材料)は、口を通って消化して小腸にたどり着くまで3~4時間かかる。
それを考慮しないと大工さんの材料にならない。食事が遅いと、大工さんがせっかく集まってくれていても材料待ちの時間になってしまう。
そして、材料を運ぶトラックはインスリンしかない。そのためには炭水化物を取ること。流行の低糖質ダイエットなどは脂肪細胞に届かないので痩せる。とってもリスキー。
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体調が悪い時に食べるようなものは、油が少ないなど消化が早いものが多い。なぜなら胃は油が多いと長時間胃の中に貯蔵する。油が少ないと素通りしてすぐに小腸に移動させる特性がある。
~身体を横に大きくする食べ物の話~
甘い飲み物~コーラや一般的なジュース類。スティックシュガー(1本3グラムぐらい)、コーラだと19本ぐらい入っている。
通常スティックシュガーを一本口に含むと甘く過ぎて身体が拒絶する。しかし、これを消すのはポッカレモンを数滴舌に垂らすと消える。炭酸、冷たい等々でも消せる。味がわからなくなる。それがジュースである。
スポーツドリンクでも10本分入っている。2Lサイズならスティックシュガー40本分
100%オレンジでも18本、野菜ジュースで11本。これらは糖の名前は違うが、身体の中では一緒の作用。
消化の過程で全ての水分は一度肝臓に入る。肝臓で毒でないかどうかジャッジしてから血管に送る。ジュース等の糖分の多いものは消化が早いので胃を素通りして一瞬で小腸から肝臓に届く。血管にそのまま大量の糖分を流すと血管内がドロドロになるので、肝臓の機能として流す前に糖分を油に変えて蓄える。これが脂肪肝に繋がる。
ポテトチップス等のスナック菓子
油の量が大量。通常1袋あたり30グラム(実際にはメスシリンダーで実物の量を見せてくれたが、ここでは補足として文章にします → 一般的に大人が1日かけて接種する油量は60グラム)。胃の特性として、油が多いので3時間ぐらい胃の中にとどまる。
結果、夕ご飯の前にちょっと小腹が空いたからポテチでも!となると夕ご飯までに胃が空かずに影響がでる。
菓子パンも太る。1つあたりスティックシュガー5本分+油がポテチ一袋より少し少ないぐらい。実はショートケーキ一つとあまり変わらない。小腹が空いたら油で揚げない煎餅は大丈夫。1時間ぐらいで胃からなくなる。晩ごはんに響かない。
フランスのことわざ
朝食は金、昼食は銀、夕食は銅
実は朝食が単品だと脳に良くない。
脳の働きを調査すると、おにぎり単体だけ食べている場合は水だけと似たようなレベル。しかしおかずがあると効果が上がる。
学力、学習調査~朝食相関が明確
脳にはタンパク質が必要=だから朝のお米と一品でよいからおかずが必要
朝食の状況を調査。
パンで育った人とご飯で育った人は灰白質(目標を持つ、学習する、コミュニケーション能力等の動物と人との差)の厚さが違うことがわかった。
これは消化吸収のスピードの差と仮定できる。
パンだと消化が早すぎて脳にエネルギーを供給し続けられない。
パンでも全粒粉やライ麦パンだと吸収は遅いのでジワジワと供給されるから良いかもしれない。
外国人はどうなんだ?パンが主でご飯は少ない。実は海外のパンはほとんど全粒粉やライ麦で作られている。だから消化が遅く持続性がある。
夜食が多かった場合の朝食はちょっとの糖質とちょっとのタンパク質が良い。
etc.etc.・・・
できるだけメモして後で読み直せるようにと思っていたのですが、後半はワークショップ形式になったりと、実は「面白かった!とか、タメになった!!」という印象が山ほど残っているものの、メモはありません(汗)
色々なインパクトがあって、とても面白い勉強会でした。
我が家も普段の朝食は菓子パンやトースト類が多かったのですが、早速今日からご飯とおかずにチェンジしました。
これで脳のシナプスが活発になってくれると御の字(笑)
筋肉への作用や脳への効用。また、睡眠との連動など、かなり興味深い話を聞くことができました。
残念ながらその全てをここに記載できる能力が足りずに誠に恐縮ですが、機会があれば須合先生の話を共有できるような環境をつくれればと思っています。
大変刺激になりました!
「岩見沢シチズン勉強会【食育】(メモ的投稿)」への1件のフィードバック