平成25年3月19日
予算特別委員会 第2分科会において質問させていただいた議事録が出来上がっておりましたので投稿します。
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以下議事録より転載。
○委員(平野義文君) それでは、4点にわたってご質問をさせていただきます。
まず、276ページ、道路維持費の除排雪事業についてであります。
地域除雪センター、昨年43万円から今年度86万円と、倍になっているかと思います。この理由について、まず教えていただきたく思います。
また、この地域除雪センターの役割といたしまして、市民との協働、その波及効果として、市民理解が深まるという要素も多分にあるかと思うんですが、その今後の見通しについて、お聞かせ願いたいと思います。次に、除排雪体制の充実のために、約1億7,000万円を計上してロータリー車を導入することになっていると思います。その購入理由及び活用方法と今後の展開の見通しについて、お聞かせを願えればと思います。
続きまして、286ページ、駅周辺施設整備事業について、この駅前通整備促進事業、この事業は、主として北海道の事業であるために、岩見沢市としても非常にかかわりが、デリケートな部分があるのではないかと思うんですが、それでも、このエリアについては今後、まちの再生について、そして、まちの顔として非常に重要なエリアになるのではと考えています。そういった中で、現在も、事業期間が延長されながら進んでいるわけでありますが、今後、単純に、道路が広くなる、また、建物がある一定の基準をもって新しくなっていく、そういったことのほかに、どうやって人が集う、魅力あふれるエリアにするか、そういったものについて、ソフトな部分に関する岩見沢市としての考え方、そういったものをお聞かせ願えればと思っています。
続きまして、293ページ、街路事業費、西20丁目通りの街路整備事業についてであります。
当初、2007年に発表されたときには、早ければ2011年に着工、その後10年間、約50億円をかけて整備をされると報道されていたと思います。
当然、計画でありますから、予定変更があってしかるべきではございますが、現状において、どういった進捗状況になっているのか、また今後の見通し、また、完成までの全体予算としてはどういったことになっているのか、そういったことをお聞かせください。
最後に、300ページのあんしん住まいづくり助成事業費についてであります。
この制度、非常に好評でありまして、市内における経済効果も十分に期待をできる、そういったものだと考えています。
その中で、平成24年度は、12月末において、約1,560件、金額として2億1,000万円の助成があったと思われますが、その実績を踏まえた中で、昨年度予算より大幅に少ない1億700万円で予算計上をしているのはどういった理由からかというのをお聞かせください。
また、平成26年度までの2カ年限定ということでありますが、今後、経済の停滞が発生すると思われるのは、消費税が増税された後のタイミングであろうかと思います。
そういった事情から、その後の対策も市内経済のためには必要性が高いと思われるんですが、そのあたりの市としての考え方をお聞かせください。
以上です。
○委員長(井幡修一君) 建設部長。
○建設部長(吉成 潔君) 平野委員のご質問にお答えいたします。
まず第1点目、除排雪事業についてでございます。
地域除雪センターの内容と予算がふえた中身ということのお尋ねでございます。
地域除雪センターは、地域、それから除排雪業者、それから行政が連携しまして、地域実情に即した円滑な除排雪作業ができる、これを目的とした制度でございまして、平成19年度から緑が丘地区で始まりまして、本年度は、上幌向地区でも実施していただいているところでございます。
制度の内容としましては、除雪が行われた日に、地域の方々、それから除雪業者がセンターに詰めていただいて、地域からのいろんな要望、相談等に対して、的確に対応していただき、市は、そのセンターの維持管理に係る費用の一部を負担すると、支援するというよう形で、地域の除排雪が円滑に行われるように地域内外との調整を図るなど、3者が協力して取り組むという形のものでございます。
それで、地域除雪センターに係る新年度の予算でございますけれども、センター開設に係る会館、会場の借り上げ料、それから駐車場の除雪ですとか、電話代ですとかそういったことで、1地区当たり21万5,000円を、負担金を考えておりまして、来年度、新たに2地区で開設の検討が行われているところもございまして、4地区分として86万円を計上させていただいたところでございます。
続いて、除雪機の購入に関して、今後の増強計画といったことについてのご質問でございますが、現在、市のほうでは、大型ロータリー9台と、それから歩道用の小型ロータリー5台を所有しております。
基本的には、これを官貸車として業者の方に貸して、除排雪の作業に当たっているところでございます。
また、業者のほうでも、大型ロータリー11台、小型ロータリー13台を保有しているというふうに聞いております。そういった形で、今、岩見沢の除雪機の台数としてはそういったことがございます。
しかし、昨今の建設業界の厳しい状況の中で、新型の機械を購入して民間が保有するというのは、非常に厳しいものがございます。
そういったことから、近年の豪雪も踏まえまして、安定した機動力の確保ということが急務となっている関係で、新年度、平成25年は、大型ロータリー2台、小型ロータリー2台を購入するために、1億7,600万円の予算を計上させていただいているところです。
今回は、単純にロータリーの台数をふやすということもさることながら、1台当たりの能力、従来、今まで使っている機械に比べて1台当たりの作業能力が高い、約1.5倍程度の作業能力がある、そういう大型ロータリーを購入する予定でございます。
それとともに、今まで使っていた機械、1台、昭和61年の非常に古いものもございまして、それを新たに入れかえるということと、さらにもう1台追加ということで、市の保有する大型ロータリーは、プラスマイナス1台増ということで、10台体制という形で来年以降取り組んでいきたいというふうに考えているところでございます。
続いて、駅前通りの関係でございます。
駅前通りについては、平野委員お話のように、事業主体が北海道ということで、北海道において事業を進めていただいているところでございます。
ただ、駅前通りにつきましては、移転補償等の建てかえなどが、目に見えてはっきりまだ進んでいないというような状況もございまして、なかなか市民の皆様も今後のまちづくりがどのように進められていくかということに対しては、いま一つ伝わっていないのかなという感じもいたします。
2件ほどは建てかえて、新しく建物ができているんですけれども、まだこれからというところでございます。そこで、駅前通りの将来の形といいますか、どういった形にしていくかということにつきましては、岩見沢市の玄関口、駅、それから駅前通りということでございますので、玄関口にふさわしいまち並み形成が図られるよう、地元の権利者や、それから商店街、商工会議所等が主体となって、地区の景観に関する任意のルール、これは、「駅前通りまちづくり要領」ということを、何年もかけて地域の皆さんに議論していただいてつくっていただいております。
このルールを一つのまち並みの景観といいますか、まちづくりの一つととらえまして、より詳細に、建物の誘導ですとか規制を行うことができるように、都市計画法にのっとって地区計画これを定めて、地区計画区域内における建物の制限に関する条例、今回の議会に提案させていただいておりますけれども、これにのっとって、ある程度規制をかけていきたいというふうに考えているところでございます。
また、駅前街路事業は通りだけではなく、中心市街地活性化という観点からも、非常に重要な場所であるというふうに考えていることから、今後、これから進めていく上で、経済部と連携を図りながら、今、中心市街地活性化基本計画の第2期をこれから策定に取りかかる予定です。その中で、市民、それからいろんな商工会、いろんな団体からの意見、それからパブリックコメント等を集約して、少しでも皆さん方の意見が反映された、そういった通りにしていきたいというふうに考えているところでございます。
続きまして、西20丁目の街路事業について、進捗状況及び全体の計画ということについてのお尋ねでございます。
西20丁目通りは、国道12号線、ちょうどダイエーの近くでございますけれども、国道12号線から4条通りまでの約700メートルこれを、都市計画決定をしまして、昨年の6月に事業認可を受けて、事業に着手しております。
国道12号の旧室蘭本線を渡っています跨線橋、これが平面化されるということになっておりまして、これが一応、今のところ、平成30年に平面化されるということを聞いております。私どももこれに合わせたような形で、4条通りから国道12号までの間を整備するということで、平成30年までに、事業費を約5億円見込んで進めているところでございます。
来年度の事業内容としましては、測量調査、それから用地購入、物件補償等を予定しておりまして、事務費等を合わせて1億ちょっとを計上させていただいているところでございます。
また、その後、2期目として、4条通りから駅北の、ちょうど市営球場があります。北3条と西20丁目の通りですか、そこに結ぶべく2期目の都市計画決定ということを今、検討しておりまして、JRの函館本線と立体交差になる関係がありますので、今、JR北海道とその関係についての協議を進めているところでございまして、約800メートルになりますけれども、JRとの協議が整い次第都市計画の変更をかけて、延長、計画決定をしていきたいというふうに考えております。
2期目の事業費は、今のところ、概算で約24億円程度と試算しております。ですから、1期、2期を合わせて、全体事業費としては、約29億円、今後、経済情勢とかいろいろと変わる要素はございますけれども、現時点では、約29億円の事業費を見込んでいるという状況でございます。
次は、あんしん住まいづくり助成事業、これに関して、昨年度より予算が少ない理由、それと、2年間限定ということで、まだまだ経済効果があるのではないかというような内容のご質問でございます。あんしん住まいづくり助成事業の、この事業は平成19年、当初は、住宅リフォーム事業という形で、3年間の事業、3カ年限定の事業として始めた事業でございますが、これは、目的としましては、市民の安全で安心な暮らしを支える良質な住宅を形成する住まいづくりに向けて住宅リフォームを推進することにより、住宅の安全性・耐久性及び居住性の向上を図るということを目的として、スタートした事業でございます。
もちろん、二次的といいますか、それに伴って、住宅関連産業の経済振興の寄与につながったということもございます。
その中で、この整備、名前も変わりまして、平成24年度で6年目となりまして、助成件数も4,500件、トータルですね、4,500件を超えるような利用がありまして、当初、3年間の目標としておりました1,200件を、十分に目標を達成して、それ以上の状況ということもございます。
それで、一たん制度の終了を、3カ年で検討した経緯がございますが、急に制度を廃止となると、そういったさまざまないろんな影響もあるであろうということから、来年、再来年2カ年、残り2カ年という形で限定して実施させていただこうというふうに思っております。
予算につきましては、過去、平成24年までの過去の利用件数を勘案しまして、平成25年度は大体約1,000件、これは、今年度、1件当たりの平均の助成額が大体13万円ぐらいでございます。それで、上限の限度額20万円でことしやっていたんですが、それを15万円に落として、1件当たりの平均の助成額も勘案して、1,000件と見込んで約1億円の助成金という形で、これは、年度当初の予算で、途中で足りなくなったからといって増額補正ということは考えない、今の時点では考えておりません。
そのかわり、2カ年同じような形で実施させていただく、そして、先ほど、酒井委員のご質問に答えたように、今までご利用されていない方、2回3回と利用されている方はもうご遠慮いただいて、今まで一度も利用されていなかった方、こちらを対象として、2カ年でこの事業を一たん終了させたいというふうに考えております。
以上でございます。
○委員長(井幡修一君) 平野委員。
○委員(平野義文君) すみません、ご答弁ありがとうございました。3点ほど、再質問させてください。
まず、地域の除雪センターについてなんですが、これは、今後においては、やっぱり三方よしという面でも非常に有効な手かなと考えていまして、これを市としてもどんどんと広げていく、例えば、極端に言えば、全市的にこれを検討していくというようなことも考えていらっしゃられるのかどうかというのが、1点。
あと、ロータリー車の導入について、今後の見通しとして、平成25年度予算の重点分野の取り組みの中にも、「平成28年度には13台まで増強する」とあるんですけれども、これは、あくまでこのロータリー車に関しては、直轄機動班としての官貸車として整備をどんどんとしていくと、そういった考え方ととらえてよろしいのでしょうか。
あと、駅前通りについてなんですが、やっぱり日本全国、今どこに行っても、まち並みが非常にきれいで統一されていて、非常に広くなって美しい反面、人が歩いていないという場所がやっぱり多々あるのは、重々ご承知のことだと思うんですが、そういった中で、岩見沢市も、決してそうならないために、まだまだ市民の意思とか思いとかというのを反映される機会というのは十分に設けることができるのかどうかと、そういった3点において、再質問させてください。以上です。
○委員長(井幡修一君) 建設部長。
○建設部長(吉成 潔君) 平野委員の再質問にお答えいたします。
まず、除雪センターの今後の普及促進に関してというお尋ねでございます。
私どもも、従来、緑が丘地区で平成19年から始まって、ことし上幌向で実施されて、非常に、上幌向地区からはやってよかったという声もいただきまして、新聞報道等でもお聞きになっているかとは思うんですが、そういったこともあって、ほかの地区から、どういう内容なのか、どうやっているのかというそういう問い合わせが、上幌向地区等にいろいろと、情報収集というような形であったというふうに聞いております。
そんな中で、先ほども言いましたが、来年度やってみたい、取り組んでみたいという地区が、2地区来ております。我々のほうとしても、やっぱり、地域の方々がみずから、そういった声が挙がるということをやっぱり尊重して、我々もできる限りの協力をしたいというふうに考えておりまして、今後、毎年、夏の間、町連を通じて、いろいろと除排雪についての懇談会等やっているんですが、その中で、今まで、自主排雪制度をいろいろと推進ということで話をしていたんですが、それにあわせて、この地域除雪センター、地域のことはやっぱり地域の方々が一番知っていらっしゃる、地域に即した除雪はどうやってやったらいいのかということについてのやはり、地域の方々が一番理解されておりますので、そういった形で除雪業者、それから地域、そして行政と、3者がそれぞれの立場の中で、それぞれ持てる力を出して、地域とって一番いい形の除排雪。今、センターをつくればいいということではなくて、今後に向けても3者がきちんと連携して、いい形での取り組みができるよう、今後は、町連等を通じて、そういった実施されている地区のメリット等を皆さん方にいろいろとお示しして、少しでも多くの地区で実施されるように、我々のほうとしても周知していきたいというふうに考えております。
それから、ロータリー車の増強について、平成28年度までに13台体制にしたいということで、これは、一応、計画として挙げております。これは、台数が多ければいいというものでもございませんし、今後、まちの発展がどういうふうになっていくのか。人口は減る、それから高齢者がふえる、税収の見込みもなかなかないという厳しい中で、単純に機械だけふやせばいいのかという問題もございます。
そういったこともいろいろと踏まえまして、先ほど言ったように、業者に機械を持たせるということ自体がやはり厳しいと、じゃあ全部、行政が機械を持ってやるのがいいのかというと、その機械を動かす、そういった担い手の問題もございます。そういったこと、いろいろと問題はございますけれども、我々としては、先ほど言いましたが、台数もさることながら、その機械の能力アップ、1台当たりの能力アップということも踏まえて、直轄体制、今まで2班でやっておりましたけれども、ふえた分をすべて直轄でやるのか、それとも業者のほうにお任せして、工区をふやすとか、これについては、今後、その状況を見きわめながら考えていきたいと。今、少なくとも来年度に向けては、直轄体制をふやすということで考えております。
その先については、それがいいのか、業者にお任せするのがいいのか、これは、雪の降り方にもよりますけれども、今後の状況を見きわめて判断して考えていきたいなというふうに考えております。
それから、駅前通りにつきましてですが、先ほど申し上げたように、今、地区計画を策定して、ある程度建物の用途の誘導、規制は図れるんですけれども、基本的に、どんな建物を建てるかというのは、土地所有者、事業者の意向です。これは、やはり、尊重しなければならない。
そんな中で、市民、住民がどういったかかわりを持てるのか、先ほども言いましたが、駅前通りだけじゃなくて、中心市街地全体の活性化という観点から、今、活性化基本計画を策定し直すというか、第2期の計画をつくる中で、なかなか一発逆転の手はないのかもしれませんけれども、やはり、市民のいろんな意見、いろんな考え方、それを議論する場というのは必要かと思います。
そういった部分では、今後、計画策定に向けて、中心市街地活性化委員会等いろいろとございますので、その中で、各種団体の代表の方、いろいろとまた議論することになると思いますが、なるべく市民の気運を盛り上げて、少しでもいろんな意見等を取り組んで、それをすべて実現するというのはなかなか難しいのかもしれませんけれども、少なくとも、駅前通りに関しては、まちのメインストリートになるわけですから、いろんな方の意見をなるべく実現化できるように、あらゆる機会の中で我々も、そういった情報、意見の収集もしてまいりますし、いろんな公共の場、パブリックコメント等でのいろんな意見を集約して、何とか対応してまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
(「終わります」と呼ぶ者あり)
***********転載終わり***********
上記、改行以外は一切の手を加えておりません。
前回の予算特別委員会においては、上記のような質問をさせていただき、答弁をいただいております。
取り急ぎご報告まで。