夢みる小学校〈まおい学びのさと小学校〉

〈令和5年3月5日投稿〉

今日、ドキュメンタリー映画「夢見る小学校」の上映会が行われました。

会場は今年の春から開校することになる「まおい学びのさと小学校」の体育館です。

この小学校は和歌山県などにある「きのくに子どもの村学園」をモデルとした新しい学校で、旧北長沼小学校の校舎を活用し「NPO法人まおい学びのさと」が運営する特色ある学校で、プロジェクトという名の授業で「ものづくり」「料理」「演劇」等々テーマを通した体験を通し、学習指導要領が規定する教科を横断的に取得していくことができる、正式な認定を受けた私立小学校ということになります。

この学校との出会いは平成30年11月。
その時の様子は下記過去投稿をご覧ください。

今回はその学校にて、きのくに子どもの村学園を追ったドキュメンタリー映画の上映会です。

体育館に集まった人数はざっと大人だけで200人ぐらい?それに小さな子ども達も沢山いて、このような学校のニーズが高まっていることを感じます。

映画では体験を主とする活動が描かれ、修学旅行の行先や先方への問い合わせなども子ども達がやっている様子、学校のモノゴトを決めるのに総会を行い、大人も子どもも一人一票で議決権を持ち、大事なことは単純な多数決ではなくじっくり話し合う機会を増やして合意形成を行っていく。料理ではあるときはそばを植えることから始め、収穫して粉を挽き、そばを切ってみんなで食べる。etc.

世の中には正解がわからないことの方が多い、だから本物の体験を通して、的確な問いを得て理解し咀嚼し、仲間とともに自分で考える力を養っていく。

まさにこれからの時代に必要な取り組みだと感じます。

印象的だったのは、公立学校だってもっと自由にできるという話。

校則を全廃した世田谷区立桜丘中学校や、通知表がない長野県伊那市立伊那小学校などなど、今、明らかに時代は変化しているところですが、学校はなかなか変化できないでいます。これは現在の教育が保護者が望んでいることとも言い換えることができると思われますが、このような学校が存在することを知ることでムーブメントとなり、岩見沢の学校も変化していけるものと思います。

昨年、岩見沢市内で行われたドキュメンタリー映画「ゆめパのじかん」も素晴らしかったです。(下記リンクは川崎市の夢パークを訪れた時の様子)

昨年12月に行われた上映会
これも素晴らしい映画でした。

近郊での実践では、札幌のトモエ幼稚園はやきた子ども園などもこれらに通じる理念を感じ、これからの時代に必要とされる子ども達の世界感なんだろうと思っています。


今回のドキュメンタリー映画「夢みる小学校」では、やはり文科省の枠組みの中で、学校はここまで自由にやれるということ、また公立学校でもかなり自由度が高く変化できることを理解しました。

現在の学校現場はとても努力されている。ということを踏まえ関係各位に敬意を表した中で、こんな学校が岩見沢にも出来たら良いなと思っています。そのためにも、こんな学校が出来たら良いなと思う関係者、こんな学校に通いたいと思う子ども達、そして通わせたいと思う保護者を増やすことが大事なんだろうとも考えるところです。世の中の流れが変化するにはムーブメントが大事。そのためにも、ぜひこの映画の上映会をどこかでできたら良いなと思った次第です。


「まずは子どもを幸福にしよう。すべてはその後に続く。
(A.S.ニイル)


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