〈令和8年10月17日投稿〉
岩見沢市議会の議員定数が、現在の22人から20人に削減することとなりました。
議員定数は20人に決定。なぜ私は21人を提案したのか?
時代背景からすれば、恐らく一人でも少ない議員定数を主張するほうが、多くの市民の皆様の賛同を得られやすいと思います。
しかし私は、議員定数等検討委員会内外での様々な議論や思考プロセスを経た中で、これからの岩見沢市や岩見沢市民にとって、もっとも理に叶っている定数として、21人が妥当とする委員会答申をベースとし、議案第88号を提出しました(議員提案は一人ではできないため、日向議員が賛成議員を担ってくれました)。
20人と21人。たった1人の違いです。
しかし、私が大切にしたかったのは、単に議員の人数だけではありません。
それは、議会が自ら議論を重ねて導き出した判断を、どう扱うべきかという問題でした。
岩見沢市議会では、本格的には前年7月から、人口減少、市域の広さ、産業構造、市民の意見、議会の役割、財政負担などなど、様々な観点から議員定数を検討してきました。
委員会では、その議論の積み重ねを尊重し、人口減少への対応と山積する地域課題、そして適正な競争性や新陳代謝、議会に求められる役割の両立等々を考え、紆余曲折を経た中で「21人を妥当」とする意見が大勢を占める結果となりました。
もちろん、20人や22人とする意見もあり、それぞれの考え方を透明性の確保の観点から答申に記載しています。
https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/soshiki/gikai_jimukyoku/iwamizawashigikai/16955.html
その「21名が妥当」とする本年3月末の委員会からの答申の後、新たな外部意見が示され、議会は最終的に20人を選択しました。
外部からの意見に耳を傾けることは、当然大切です。
議員が新たな意見を踏まえて考えを変えることも、否定されるものではありません。
しかし、それまで積み重ねた議論と異なる結論を出すのであれば、なぜ判断を変えたのか。その理由を市民に説明する責任があると私は考えています。
私にはその変更に至る理由は見つけられませんでした。
議会は、ただ多数決で物事を決める場所ではなく、様々な立場の意見を聴き、事実を調べ、議論を尽くし、判断の理由を市民に示す。その一つひとつが、地方自治を支える大切な営みだと思います。
今回、20人とする議決がなされたことから、私自身、その結果を尊重いたします。
一方で、私自身がなぜ21人が妥当と判断したのかについては、きちんと説明する責任があると考え、提案理由の全文と、議会での動画を公開いたします。
下段には議会最終日に行われた、20人、21人、22人、それぞれの討論へのリンクも貼っておきます。また、市民との意見交換会のときに提示した議会の概要等の説明動画も貼ります。
ぜひご覧いただき、市民の皆様にも「岩見沢市議会はどうあるべきか」をともに考えていただければありがたく存じます。
議案第88号 提案理由説明 〈平野義文〉
議案第88号 岩見沢市議会議員定数条例の一部を改正する条例について、提案理由を申し上げます。
本議案は、当市の人口、地理的条件、議会機能、市民意見、その他の諸事情について総合的に検討を重ねた議員定数等検討委員会の答申を踏まえ、議員定数を現在の22人から1人減の21人とするものであります。
本市議会では令和7年6月に第1回の議員定数等検討委員会を開催し、以降、議員定数をはじめ議会活性化、議員のなり手不足などについて8回の委員会に加え、各会派内での協議、市民との意見交換、アンケート、各種資料の比較検討を重ねてまいりました。
議員定数の検討にあたっては、単に人口が減少しているから議員を減らす、そうした一面的な考え方ではなく、議会活性化や議員活動の質の向上についての議論を並行しながら、人口、地理的条件、他都市の動向、市民の意向、議会の監視・政策形成機能、多様性の確保、健全な競争と人材確保の持続可能性、さらには財政や議会費など、複数の視点から評価を重ねてまいりました。
その議論の過程では市民の皆様からも様々なご意見をいただいております。
Webアンケートでは定数削減を求める意見が数多く示されました。
一方、市民との意見交換会参加者へのアンケートでは現状維持が最も多い結果となりました。
対話の機会を得た場合とWebのみでいただいた場合とでは受け止めに大きな違いが見られたことからも、市民意見には幅があり、単純な削減ありきではない、議会機能と市民感覚の双方を踏まえた判断が必要であると考えてまいりました。
検討委員会における最終段階では、議長を除く21名のうち15名が所属する3会派、議員数で見れば7割を超える議員が定数21名を適正とする考えを示し、議会内の大勢を占めるに至りました。
その理由としては、人口減少への対応を図りつつ、議会本来の役割である行政に対する監視機能や政策形成機能、市民の多様な声を反映する機能を確保すること、そして議会改革の姿勢を維持すること、これらを総合的に勘案したものであります。
もちろん議員定数等検討委員会において採決によって21人と決したわけではありません。 一方で大勢が21人に集約されたことを明らかにしながら、20人、22人とする意見についてもそれぞれの理由を付帯意見として記載をいたしました。
これは異なる意見を含めて市民や議長に示し、より透明性の高い説明責任を果たそうとする委員会としての合意に基づく整理でありました。
私はこの一連の検討を尊重することが、議会自らが設置した検討委員会の議論に責任を持つことであると考えています。
人口減少が進む中、定数について必要な見直しを行う一方、議会の監視機能や多様性を損なうことなく持続可能な議会機能を確保していく。
それらの均衡として示された委員会答申を踏まえ、本議案を提出するものであります。
振り返れば市民の皆様との真摯な意見交換や客観的なデータに基づく多角的な分析を行い、岩見沢市の未来にふさわしい議会のあり方を真剣に、そして誠実に模索をしてまいりました。
これまでの委員会議事にも記録をされている通り、透明性を重視し、議論の過程を市民の皆様に明らかに示し、誠実に説明責任を果たすこと。
そして市民の声や客観的な資料を踏まえ多面的に議論し、責任を持って判断をすること。
これこそが我が市議会が大切にすべき議会自治の姿であり、委員会として取りまとめた答申はその積み重ねの結果であると信じています。
その後、新たな外部意見が示されたことで、それぞれの議員・会派において様々な判断がなされたことは承知をいたしております。しかしそれによって、それまで議会自身が積み重ねてきた検討過程や答申の重みまで失われるものではないと信じております。
私は一議員として、各委員、各会派が積み重ねてきた検討過程の重みと、そこに込められた市民への説明責任の重要性を今なお重く受け止めております。
議員各位におかれましては、これまでの各会派での熱心な議論、そして検討委員会における議論の積み重ねと答申趣旨を今一度振り返っていただくことを切にお願いを申し上げまして、提案理由の説明といたします。
これらの議案に対する討論は3つとなりました。
■一つは共産党議員団による現行定数22名を維持することを目的とし、両方に反対の立場をとる討論
■一つは議案第87号(改正定数20名)に賛成の立場による討論
■一つは議案第88号(改正定数21名)に賛成の立場による討論
ぜひ、それぞれの主張をお聞きいただければ幸いです。
■議員定数への考え方については、こちらの動画もご覧頂ければ幸いです。