みる・とーぶプロジェクト等が活用していた美流渡中学校の改修について

〈令和6年10月10日投稿〉

昨日、総務常任委員会があり、一般会計補正予算の所管分に対する質疑が行われました。

その答弁が今朝の北海道新聞空知版にも掲載されておりますので、少し補足的な投稿をさせていただきながら報告させていただきます。

伏線としては、、

以前、これまで自由に活用できていた旧美流渡中学校校舎が、消防法の関係で用途変更しなければ利用できなくなったしまったこと。これをクリアするには様々な防火対策等を実施しなければならず、多大な費用が発生することを伺っており、改めて本年春に開催された総務常任委員会の所管事務調査で質問をしていました。

(この廃校の活用と消防法の兼ね合いは、全国でも多々発生している事例と思われ、今後は更に廃校の活用が重要になると思われる中、大事なテーマであると認識しています)

春の時点での議事録を抜粋して、以下転載します。


(令和6年6月5日総務常任委員会)

■平野質問:芸術文化・スポーツ交流創出事業、これ、みる・とーぶの方々が中心となって活発に活動されていた旧美流渡中学校の校舎活用について、現在、消防法の観点から活用が非常に難しいということを聞いています。その事実関係と今後の方向性について、どのように考えられているか

■生涯教育部長答弁:旧美流渡中学校は、令和3年度から用途を学校としたまま、みる・とーぶプロジェクト実行委員会によるみる・とーぶ展やMAYA MAXXさんの個展といったイベントを通じて、その活用と検討を行ってきた。その間、イベントが年々拡大し、参加者が年間で5,000人を超えるほどの盛況となりったが、昨年度、消防本部により防火上の問題点が指摘された。

その指摘の内容は、不特定多数が出入りする場合、集会場や展示場など目的に合致した用途に変更する必要があること、また、これまで試験利用として開催してきたイベントを継続するためには、壁や天井を準不燃材料に取り替えることや排煙設備を設置するなど、その用途に合わせた改修を行う必要があるということ。

そのため、みる・とーぶプロジェクト実行委員会と打合せを重ねながら、校舎や体育館を使用せずにグラウンドでどのようなイベントが開催できるのか、また、地域住民の意向を把握した上で、どのような施設を活用していくのがよいのかを検討していく。

というものでした。


その様なやりとりの中で、今回の9月議会に補正予算が計上されたので、その内容についてお尋ねしたものです。

(令和6年10月9日総務常任委員会)

■平野質問(抜粋):現在消防からの指摘で活用できなくなっている美流渡中学校の件について、本年6月の所管事務調査においても質問させていただき、その答弁では消防本部からの指摘として「不特定多数が出入りする場合、集会場や展示場など目的に合致した用途に変更する必要があること」、また、「これまで試験利用として開催してきたイベントを継続するためには、壁や天井を準不燃材料に取り替えることや排煙設備を設置するなど、その用途に合わせた改修を行う必要がある」というものでした。今回の予算額は900万円で、内設計委託料が880万円となっている。これは今後、どの程度の改修を行い、結果としてどの様に使用できることとなるのか、それとも制限を設けた中で工夫して活用していくことになるのか。その詳細についてお聞かせください。

■生涯教育部長答弁(抜粋):みる・とーぶ展は今後も地域価値の向上等の可能性を持っている。よって、運動場以外において防火材、誘導灯など必要な整備をして、「学校」から物販も可能な「展示場」へ用途変更する。改修後は住民による芸術文化、スポーツのイベントでも活用できるようにする。また、周辺の歴史等に関する資料の展示も検討する。

ということになります。

再質問で、スケジュールの確認をしたところ、令和7年5月までに設計、用途変更、確認申請を行い、その後速やかに着手。令和8(2026)年3月までに工事を完了し、4月から共用開始を目指したいとのことです。

北海道新聞のデジタル登録(無料を含む)をされている方は、今朝の記事もご覧ください。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1073514/

ぜひ、東部丘陵地域の今後に寄与する施設として、沢山の人に活用されることを祈念します。また、この様な活動が深まっていく中で、東部丘陵地域のみならず、岩見沢全体の価値向上にも役立つことを楽しみにするところです。


この日は他に新たに採択された地方スポーツ振興費補助金(運動・スポーツ習慣化促進事業)についても質問をさせていただきました。

これはスポーツ庁が進める事業で、大雑把にいうと「20歳以上が対象で、大学や民間事業者、医療機関等々の域内関係団体との連携などを条件として、運動・スポーツの習慣化を図る取り組み」というイメージで、岩見沢市では北海道教育大学や北大COI-NEXTなどと連携を図り、様々なコンテンツを展開していくこととなります。また運動スポーツ健康マップなどの作成も進めるなどを計画しているとのこと。

私自身、なかなか運動をする機会がなく、たまに身体を動かしても習慣化するには至らぬ現状があり、やはりこのままではいけないと感じている1人です。

事業が動き出したら告知があろうかと思います。

ぜひ一人でも多くの人が、運動や健康を考える機会になれば良いと期待しています。

共創による地域づくりシンポジウムに参加してきました

〈令和6年10月8日投稿〉

10月5日(土)10時から、岩見沢市の自治体ネットワークセンターで開催された〈共創による地域づくりシンポジウム(北海道開発局札幌開発建設部・北海道空知総合振興局・石狩総合振興局共催)〉に参加してきました。

これは令和6年3月に閣議決定された「第9期北海道開発計画」と令和6年7月に決定した「北海道総合計画」の推進に向けたキックオフイベントということになります。

第1部の基調講演は「ヒト・モノ・カネが循環する参加型まちづくりのポイント」と題し、株式会社国際社会経済研究所理事長の藤沢久美氏の講演。

圧倒的な知識と話術でパワーポイントなしの講演があっという間でした。

何かコトを起こすときに必要な資金調達をどうするか。ブロックチェーン等を活用した集団投資的なスキームや、資金提供してくれる相手の事情は様々で、それに合わせたwin-winの手法を検討すべきなどなどのヒントを頂きました。

また、ドイツに近いデンマークのロラン島での地域経済循環の話、はたまた、消費思考ではなく投資思考が必要で、誰が何のために、どんな効果が?という様な検証が大事。モノゴトの判断には雰囲気ではなくデータが大事!などなど、自分のことと置き換えながら、そのときに頭に浮かんだものを様々にメモを取らせていただきました。

今後、ここでもらったヒントを何とか自らの地域活性化に活かしていきたいと思っています。


第2部はパネルディスカッション「次世代に向けた地域づくり人づくり~内と外の科学反応」というテーマで、コーディネーターは北海道教育大学岩見沢校の山本理人キャンパス長。パネリストは空知建設業協会理事で㈱岸本組社長の岸本友宏氏、そしてNPO法人炭鉱の記憶推進事業団の北口博美事務局長と、ここまでは良く知る面々。他にNPO法人ほっかいどう学推進フォーラム事務局長の宮川愛由氏に基調講演を担った藤沢久美氏。

どのパネラーも、受け身ではなく自らが動きながら社会にコミットしている人々ゆえ、日頃の活動事例から導かれる持論も聴き応えがありました。

会場は約200席がほぼ満席。

久々に自分の出番の無いフォーラムに参加しましたが、非常に勉強になりました。

やはりアウトプットだけだと、自分のインスピレーションは枯渇してしまいますが、この様な気づきの多いインプットがあると、何かと今後に活かしていけると感じています。

貴重な機会をありがとうございました。


ちなみに「ほっかいどう学推進フォーラム」は立ち上げ間もない頃に以下の様なご縁をいただいていました。たった4年前の出来事ですが、随分と昔のような気がするし、私の画像も若さが見えます。思えばここ1~2年で随分と老けたと言われる機会も増え、何か活力を得られるような行動をしなきゃ!と思うばかり・・(最後はどうでも良いお話ですみません)

また淋しくなりました

〈令和6年10月7日投稿〉

私の後援会北支部 幹事長の大役を担ってくれていた池田さんが、闘病の末、旅立ってしまいました。

昨日がお通夜、本日の朝が告別式。

本日の議会は午後からだったので、無事に出棺をお見送りすることができました。

まだ77歳で、北支部の中では自分が一番若いから!と言って、いつも笑顔で我々を支えてくれました。

昨日は、フォルダにある池田さんの画像を探しプリントアウト(上の画像はその中の一部です)。どの写真を見てもその時の情景が浮かび、感謝の気持ち湧いてきます。

頂戴したご厚情を無駄にすることなく、これからもしっかりと役目を務めていきます。もし私に至らぬところがあったら、どうか厳しくご指導ください。

池田さん、本当にありがとうございました。
どうぞ安らかにお眠りください。

令和6年第3回定例会が開会中です

〈令和6年10月4日投稿〉

通常の岩見沢市議会第3回定例会は9月の初旬から始まり、百餅祭りや神社祭りのときには終了しているスケジュールが一般的ですが、今回は市長選挙があったため、開会が9月30日となっています。

初日は市長の所信表明演説があり、ゆえに今回は一般質問ではなく代表質問が行われます。

代表質問とは会派から1人が代表し、所信表明演説に対する質問を行うことです。今期の岩見沢市議会では6会派あるため、それぞれ6人が登壇することとなります。

代表質問の通告書が昨日公開されていましたので、リンク先を御覧ください。
https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/material/files/group/42/R061003_1.pdf


また、9月30日に開会し、3日間の休会がありました。これは議案調査といって、提案された議案を確認し、それぞれ常任委員会に付託される案件に対し、確認や質問等を準備することになります。

私は総務常任委員会の所属のため、委員会は10月9日(水)の午前10時からとなり、昨日、すでに質問の通告をしています。この通告は本会議と異なり義務ではありませんが、より的確な答弁を求めるには事前に質問の意図を伝えておいた方が確実になります。

よって、今回は補正予算の議案に対し、教育委員会所管の2案件について質問を予定しています。

一つは春の所管事務調査でも、「みるとーぶの方々が活発に活動されていた旧美流渡中学校校舎活用に関し、現在消防法の観点から活用が難しいと聞いているが、その状況と今後の方向性はどのようになっているか。」という確認をした件で、今回、改修に伴う補正予算が計上されていることから、美流渡中学校の今後について詳細を問うものです。

もう一つは【地方スポーツ振興費補助金(運動・スポーツ習慣化促進事業)】の採択に伴う事業費の増及び財源補正について 、本事業について調べてみたところ、スポーツ庁のサイトで令和4年、5年で採択された各自治体の事例などを拝見することが出来る。その中で色々な特色を持って取り組みがなされているが、今回岩見沢市において行おうとするものは、具体的にどのような取り組みとなるか詳細を確認するものとなります。


この様に、通常の議会というと、本会議で行われる代表質問や一般質問が目立ちますが、実は毎回このように常任委員会に付託されて細かく審査される案件が存在します。そこで審査された結果が「委員会報告」として本会議でなされ、最終的な決定となっていくのです。

また、第3回定例会の場合は閉会後に決算審査特別委員会が開催されることになります。これは令和5年度の各決算について審査を行うもので、慣例では各常任委員会単位を分科会として実施されます。これがどのようなものかと言うと、一例として下記リンクから昨年の決算審査特別委員会に関する報告投稿をご覧ください。