議員定数の検討から思うことを徒然に。

〈令和4年8月10日投稿〉

8月5日(金)10時より第5回目となる議員定数等検討委員会が開催されました。

今回は来春(令和5年)の統一地方選に向け、議員定数がどうあるべきかについて、これまでの各会派の主張等の整理を経て、答申するための資料の具体案に及んでいます。

当会派の主張は22名の現状維持です。

その背景には以前からお伝えしている通り、平成25年の定数議論で今後10年を見据えた数として現在の22名となっていることがあります(すなわち平成25年の議論では、令和5年度に22名が適正という設定)。ただ、これ自体はさほど大きな意味を持つものではなく、変更すべきであれば柔軟に対応していくべき部分です。

そのための根拠の一部を記載します。

【人口比率としての考え方】

議員定数の議論としては、人口減少に伴い議員の数も減らしていくべきというのが根幹に存在します。当然のことです。その観点から様々な根拠となる数字を導き出すと、他都市の状況等を比較した中で、行政規模、面積等も踏まえた岩見沢市のレベルでは市民約3,500名につき議員1名というのが、最も適切な値であると仮定することとなりました。

そこで岩見沢市の人口として、令和2年度の岩見沢人口ビジョンから抜粋すると

■2025年(今から3年後) 74,318人≒〈議員定数21人〉
■2030年(今から8年後) 69,462人≒〈議員定数20人〉
■2035年(今から13年後) 64,874人≒〈議員定数19人〉

となるのが適切ではないかと思います(あくまで人口比としての値です)。


{参考}ちなみに《人口, 人口の二乗, 面積》で81.8%が決まるという関西学院大学 林宜嗣氏の議員定数の研究結果によれば、下記の様な条件となります。

①議員定数は、人口、人口の二乗、面積で81.8%が決まる。
②議員定数は、人口が多くなれば多くなる。
③しかし、大きくなる程度はだんだん小さくなる。
④議員定数は、市域面積が大きくなるほど多くなる。

上記参考資料:調査検討報告書~議員定数及び報酬並びに政務活動費の適正な在り方について~(総社市議会議員定数等調査検討特別委員会)より抜粋~政和会の日向議員の情報提供〉

上記定数を用いると岩見沢市議会の定数は24名が妥当ということになります(あくまで上記定数を用いた参考値です)。

【議会運営的な視点】

当然、人口比や行政面積だけで物事が判断できるものではありません。

実際の議会運営として、その根幹の最小単位とも言える「常任委員会」の数は現状で3つ(総務常任委員会、民生常任委員会、経済建設常任委員会)に分かれており、現在の岩見沢市政の規模から、議員一人あたりの守備範囲等を考慮すると当面はこの3委員会で専門的な取り扱いをするのが適切であろうと考えています。

となると1委員会の委員数は7名×3委員会=21名であり、+1名は自治法上、議長も委員会に所属しなければならないと定義されているものの、実際の発言は馴染まないということを考慮し、議長の所属する委員会は+1名の8名というのが現時点での仕組みとなっています。

委員数が7名の中で、1名は委員長となり会議を取り仕切ることとなりますので、質疑に参加できる委員は6名。内容に関し各委員会にて若干のばらつきはあるものの、某大な所管範囲が存在する中で委員数が6名ではなく5名になると、様々に不安が生じるのも事実です。ここで議会本来の行政のチェック機能が不足することで、最終的に誰に不利益が生じるのか?というのはしっかり考えていかなくてはなりません。

よって私は、肌感覚がベースではありますが、各委員会の委員数は7名が適切であると感じていて、前述の通り、結果として22名が良いのではないかと考えているものです。

ただこの数字もあくまで来春の統一地方選の時点での数字となり、その後は現状に合わせるべく適宜検討をしていくことになるのは当然のことです。その際には各常任委員会の仕組み等に関しても深く掘り下げて検討する必要が出てくると思われます。

【議員のなり手不足について】

また、現実の問題として、議員のなり手不足があります。

議員定数というのは、地方自治法で人口規模によって上限が決められており、当市の場合は30人が上限となります。言い換えれば30名でも10名でも構わないのですが、あくまで「市民の付託を受けるに値するものが当選する」という競争が働いてこその立場でもあります。

よって現在、議員が多いのではないか?と言われがちのは、選挙における競争率が低いからと言い換えることもできます。だとすれば、立候補者が多く選挙戦が激戦となれば議員が多いとはならないはずです(当然他にも個々の議員による適切な情報発信を始めとする活動の見える化なども不可欠ですが)。

そこで新たに立候補する方を増やすには、現時点での定数減はプラス方向には働かず、結果として悪循環に陥る可能性もあると考えています。

そしてぜひ、志のある方が「自分達が岩見沢市政にしっかりと関与していく!」という気持ちで立候補されることを期待します。また、自分がその立場になりたいという人も大事ですが、ぜひなって欲しいと思う人を周囲と協力して擁立することが本筋なのだろうとも思います。ぜひ、そういう動きが活発になることも期待します。

【まとめ】

よって結論としては、これまで導き出した内容を元に現状の22名が適切な値であると考えています。
しかしその前提には適切な競争で市民に認められた者が22名という定義が必要かと思います。

そしてその議員としての能力の評価というのも変化してきています。

誤解を恐れずに記すなれば、古き良き時代は組織のため、団体のため、地元のため等々、様々な綱引きや駆け引きが強いのが良い議員という価値観があったのかもしれません。しかし現在はそうではなく、議員たるべき者、部分最適ではなく全体最適を何より大切なことととし、できないことは出来ないということ。また出来ないことをどう全体を俯瞰した中でできるようにしていくかなど、非常に成果が見えにくいものとなっていると思われます。言い換えると、これからの議員は批判されこそすれ、決して褒められる立場にはなれないということが言えると思います。

また、当面はこの議論には至りませんが、やはり若者が議員として活動するには、経済的、社会保障的なリスクも大きく、現状で志をもって活動されている方が、その安定した立場を投げ売ってまで挑戦する場に値しないという考え方もできます。いずれにせよ最後は”志”という言葉に頼ることになってしまうのが厳しいですが、この議員の環境改善は最後の最後に考えるべきことなのだろうとも思います。

あまりまとまった話にはなりませんでしたが、現状において、議員定数から感じることを徒然に記載してみました。

また動きがありましたら記載させていただきます。


下記リンクは前回の議員定数検討委員会の様子です

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