〈令和3年9月20日投稿〉
令和3年第3回定例会が9月17日(金)に閉会しました。
今回の議案の中には「岩見沢市涙道事業給水条例の一部改正」が提案されておりました。
これまでは1ヶ月当たりの基本料金として以下の通り(浴場用、臨時用等は掲載割愛)です。
用途 | 水量 | 料金 | 超過料金 |
家事用 | 7m3まで | 840円 | 180円/m3 |
業務用 | 10m3まで | 1,500円 | 246円/m3 |
今回の提案では〈↓〉
用途 | 水量 | 料金 | 超過料金 |
家事用 | 7m3まで | 1,130円 | 216円/m3 |
業務用 | 10m3まで | 2,020円 | 295円/m3 |
と改定されることで議案提出がなされ、議会として賛成し条例の改正が決定しました。
本条例の施行期日は、令和4年4月1日からとなります。
本件について、約35%の値上げ幅となることから、4,428名の市民の方々より値上げ反対の署名が集まり、共産党の上田議員を紹介議員として請願も提出されました。
私自身の考えとしては、この度の水道料金の値上げはやむを得ないものと判断し、本議案に賛成しています。
これは前期まで所属していた桂沢水道企業団議会で行った質問等も判断基準となっています。老朽化し耐震基準も未達の旧浄水場を、現在稼働している新浄水場へ更新する際、これまでの自然流下を最大限に活用した構造から、ポンプアップや加圧が必要となる最新鋭の「膜ろ過方式」への変更に伴い、新浄水場の更新費用だけでなくランニングコストも増加することとなっています。これも時代に合わせた安心安全の優先に伴うもので、やはり受益者負担が増加する要素の一つとなります。
〈下記リンク参照〉
また、浄水場のみならず、老朽化した給水管等の更新費用も発生します。岩見沢市では過去より計画的に更新作業が行われてきていると認識していますが、今後はさらなるコストも発生し、それを減少しつづける人口や、高齢化による社会保障費の増大、税収の減収などが予想される中で負担をしていかなくてはなりません。
しかしながら突然の市民負担の増加が正しいかというと、家庭用はもちろんですが、業務用の値上げは大量に水を使用する業態であればあるほど影響を受けることから、少しでも値上げの影響を緩和する措置も必要と考えます。市の方針としても、本来であればもう少し大きな値上げ幅になるところを、一般会計からの繰入により少しでも影響を緩和する方法を取っています。この一般会計からの繰入もやはり諸刃の剣的な要素もあるため、こちらも影響を極力抑えるバランスが必要と考えています。
よって、今回の値上げを先送りすることで発生する将来負担の増加は深刻なものになることを懸念し、私は市が提案する値上げに賛成の立場を取らせていただいた次第です。
値上げに反対の意見を持つ方も多くいらっしゃると思われますので、私が賛成の立場をとらせていただいた考え方を記載させていただきます。