711系赤い電車。保存とボランティアの難しさ&希望

〈平成30年11月19日投稿〉

11月17日(土)好転に恵まれ、赤電車の補修作業を行ってきました。

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あらためてこの赤電車のことを紹介すると・・。

今から3年前の2015年春に、引退したばかりの道内初の電車である711系赤い電車を保存するため、インターネットのクラウドファウンディングで400万円以上の資金を集めて購入されたものです。

その資金を集めたのは「北海道鉄道観光資源研究会」であり、車両はJR北海道より購入。移設に伴い㈱道下産地さん運営のファームレストラン「大地のテラス」の所有物となり、現在、その敷地内に静態保存されています。(実際にはこの金額以外に移送費や設置に伴う環境整備等々で所有者である㈱道下産地が多大な経費を負担しています)


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(上画像:2018年11月10日 赤電にかかった虹。大地のテラス シュラスコ担当シェフのNoe Herrera Vazquez氏が撮影した画像)

当赤電車は、周辺景観ともピッタリと合い、まさにこの地を走行しているかの様な錯覚を覚え、尚且、このレストラン内の座席からの景色が素晴らしく、四季全てにおいてその存在感を示しています。

その様なことから、実は一般的な電車保存の様に屋根を設置したり、冬季間ブルーシートで養生したりということを避けています。よって夏は紫外線、冬は水分の凍結融解による塗装の劣化が激しく、都度、細かな補修が必要になってきます。

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(塗装をよく見ると、初期の小豆色や現在の色で塗った跡も年輪の様に複層となっています。)

そのために組織されたのが、2016年10月に設立した「岩見沢赤電保存会」でもあります。

ちょっと詳しい話をすると・・

この岩見沢赤電保存会の目的は以下のとおりです。

第1条(会の目的)本会の目的は、岩見沢市栗沢町上幌に保存された「711赤い電車」を末永く良好な状態で維持、管理するとともに、地域活動の場としての役割を担う施設として保存運営していくことを通し、歴史的、文化的に貴重な車両を後世に残し、北海道の鉄道車両の歴史継承、並びに過去、鉄道の街岩見沢として歩んできた地域アイデンティティの復権に寄与する。

実はすでに有志が何名か確定している中で、最後に代表者を誰にするかというタイミングで縁あって私に声がかかり、そこからこの赤電保存会の代表という役を預からせていただいています。

それ故、僭越ながら会の目的を単なる保存活動に専念するのではなく、目的の中盤から後半の部分。岩見沢が開拓の頃より育んできた文化、周辺産炭地や鉄道を通した地域アイデンティティの復権に寄与するという意味合いを織り込ませていただきました。

ただ、現実はなかなかそこまで手が回らないのが事実。

幾度となく、あらゆる活動で痛感していますが、ボランティアの活動は〈瞬発力〉はあるけれど〈持続力〉が足りないもの。最初は面白くてみんな力を発揮するが地味なコツコツと行わなければならないことは、少しずつ関わる人が減っていき、最後は意地でやっているメンバーが残り疲弊していくという状況・・・。

あらゆる場面で見かける良くないパターンです。

幸いなことに当保存会は私を除き、非常に個性的で各分野の能力が突出した、鉄道をこよなく愛する人の集まり(公言していますが、私は実は鉄道には全く詳しくありません)。よって、この貴重な電車を維持するためにそれぞれの得意分野を持ち寄り、全力を尽くしてくれています。

それでも残念ながら補修より劣化の方が進行が早く、状況を知らない人が見れば、なんでいつも塗装が継ぎ接ぎなのだろうか?もったいない。と思う方が多いかと思います。

現在、私達の会では車両を全塗装できる資金もマンパワーもありません。よって、劣化で剥がれる部分のみの塗装をめくり、下地のサビを落としては錆止めと最小限の塗装を行うということを定期的に繰り返しています。

先日の土曜日は、冬に入る前に剥離した塗装編を剥ぎ取り、錆止めまで塗っておくための最後の作業日とし、暗くなり雪がチラつく中、なんとかその作業を終えたところです。

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そのため、残念ながら赤とクリームの塗装まではできず、恐らくこのまま越冬することになってしまうかと思いますが、この様な事情であることをお察しいただければ幸いです。

願わくば、この様な作業に喜びを見いだせるファンな方がもう少し増えてくれると定期的な作業も楽になるのだが・・とないものねだりをしています。また、その連絡調整などの取りまとめを行う事務方に能力を発揮する人がいてくれると、これまた助かるのだけれど・・・と世話役でも話しています。

もし、電車が好き!岩見沢が好き!など、こういった活動に関わっていただける方がいらっしゃれば、是非会員になっていただき、力を貸していただければと願っています。


さて、今、新たなファンづくりと愛着を形にするため、また、ささやかながら資金集めの意図を込めて、世話役のデザイナーH氏が中心となってオリジナルグッズの販売準備を進めてくれています。(下の画像モデルはH違いの私です。もっとイケメンならTシャツももっと格好良く見えるのでしょうが(汗))

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販売のメインとなるのはこのTシャツ類ですが、トートバック(これがまたお洒落!)やDVD、塗装グッズなど少しずつ展開予定です。

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早くこのショッピングサイトのリンクを公に貼りたいと願っています(笑)


また、もう一つの活用として、先日はオーナーの㈱道下産地さんのつながりで、某奉仕団体様が電車の中で会議を開いてくれていました。

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この様な電車の活用も大歓迎です。

映画のロケの様な大掛かりなものではなく、色々な活用方法があると思います。また、先日はウェディング系の問い合わせもいただいています。是非、多くの人に愛される赤電車になってくれれば嬉しく存じます。


なんとなくダラダラと長文になってしまいましたが、言いたいことは、保存、維持に関する活動というのはやってみなければわからない苦労が山積しているということ。

しかし、意外と楽しくもあるので、それら諸活動を一緒に楽しんでくれる仲間がもっと沢山増えてほしいこと。

この電車に愛着を持ってほしいので、色々と活用していただけると嬉しいな!ということ。

主にこの3点でありました。

その願いの具現化の一つとしては・・・

是非、岩見沢赤電保存会の会員になって下さい!

会費は年3,000円!遠くて活動ができない。実は鉄道に関心がない。などの方も大歓迎です。会員が増えると資金的にも助かりますし、何より心強い。

ぜひぜひ、ご入会&お力添えのほど、宜しくお願いいたします。

入会方法:https://iwamizawa711.com/join/


更に長くなってしまうのですが・・・

維持の難しさについてこちらをご覧いただければ幸いです。

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