昨年は多くの方々の厚情をいただき、色々と大きな変化が訪れた年でありました。
今年は更に高いアンテナを備え付け、自分が取るべき行動をしっかりと吟味しつつ力強く前進し、一人でも多くの方々に期待していただけるような人間になりたいと思っております。
さて、本年の年賀状をいただいた岩見沢市内の皆様にまだご答礼することができておりません。
市外の方々には今までどおりの印刷したものでお出しできたのですが、市内の有権者の方々に新年のご挨拶をすることは法律によって禁止されておりまして、唯一できるのが自筆の答礼のみとなっています。
なんせ日頃から文明にドップリと浸かってしまっている身ゆえ、パソコンで文字を表現する以外に滅多に鉛筆を持つことすら少なくなっている現状、ただでさえ上手とは言えない文字が益々不細工な形になってしまいます。
どうにも体裁をとりつくろうべく、色々と思案しているうちに、寒中見舞い的な答礼になってしまうことをお許しいただきたく存じます。
今年のお正月は、5日から東北に行ってきました。
というのも、大学時代の大切な友人の奥様が昨年ご逝去され、時節柄葬儀に参列できなかったもので、そのお参りを兼ね家族で伺ってきました。
滅多に行けない東北ゆえ、子ども達の勉強になれば良いなという思いもあり、思い切って4泊5日の旅となりました。その内2泊はフェリー泊であり、行きは2等の大部屋にて雑魚寝(しかも帰省時期なので混雑)。帰りは仙台からS寝台という我慢の旅でもありましたが、滅多に家族で旅行することがない環境だけに、貴重な思い出にもなりました。
ルートとしては、①苫小牧港に車を置いて、八戸行きのフェリーで一泊 → 友人宅でお参り → 駒ヶ岳で一泊 → ②花巻 → 陸前高田・気仙沼で被災地を見る。 → 一関で一泊 → ③平泉で中尊寺を見学し、大和町で江戸時代のエピソードを振り返り → ④仙台からフェリーで一泊 → 苫小牧から岩見沢へ
という4泊5日でありました。
私の中では大きな要素が
①友人と会うこと
②被災地をこの目でみること。
③大和町で国恩記の空気を感じること。
の3つでありました。
中でも、②の被災地は、花巻市から一路海岸線へ向けて陸前高田市に出たのですが、何の前触れもなく津波で流された建物の基礎が現れ、「ここがすでに被災地なのか?」と思いながらカーナビ通りに車を進めると、突如、大きく朽ちた旧市役所等の大型のコンクリート建造物が点在する場所に出て、その強烈なインパクトといったら言葉にならない程でありました。
そのまま気持ちの整理ができない状況下、安易な気持ちで写真撮影やお参りをしてはいけないような感覚に包まれ、レンタカーを停めることすらできず逃げるように気仙沼の方へ進行。
途中、仮設のセブンイレブンの前に大型の漁船が道路脇にあり愕然。どこでお参りをすれば良いのかわからない人たちがこういった物を目標物とするためか、多くのお供えが船の船底付近に供えられておりました。
この実際に現地を見たときの痛烈な感覚というのは、自分の今後の道しるべ的なものとして大きな影響を受けたと思います。このあたりの事は後日あらためて記載したいと思います。
②の大和町というのは、今回の私の最も感じたいところでありました。
このまちは今から240年前、吉岡宿という宿場であり、非常に困窮したところで立ち上がった9人の人々が私財も全てなげうつ覚悟で千両(今で言うと1億3千万円ぐらいと思われます。)の資金を藩に貸し出し、その利息を住民みんなで分けながら何とか困難を乗り切っていくという美談の地であり、今なお、その子孫の方々が酒屋さんを営んでいたり、また建物が残っていたり、お寺に碑があったりとしています。
このことは、「武士の家計簿」を書いた磯田道史氏の「無私の日本人」という本に詳しく載っておりまして、この本を読んで、この史実を知り、どうしてもその地に行ってみたかったのも、この旅のいくつかある要素の一つでもありました。
しかし、大和町役場に寄ってこの事を尋ねても、案内係の人は穀田十三郎や国恩記、吉岡宿の事等々の話をしてもさっぱり通じず。他の部に問い合わせてくれてもサッパリ分からない。事前に調べた町議会の議事録でもこの史実を大事にしていかなければならない旨を質問され、教育長が対応を考えますと答弁していたものの、このタイミングではうまく機能していない事が判明。
現地に行った感激と、この役場の対応との両極端な出来事が、私としても大いに刺激を受けました。
そんな感じで、色々と考える事のあった東北旅行でありましたが、これらの中で私たちの暮らしの課題というものが見えてきた部分もあります。
詳しくは後日、あらためて細かい部分をブログにてお伝えさせていただきたく考えております。
何はともあれ、本年、より一層の勉強を行うと共に、都度その成果を発揮できるよう努力をしてまいります。
何卒宜しくお願い申し上げます。
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