〈令和2年12月7日投稿〉
本日より第4定例会が開会しました。
議会終了後、議会改革推進特別委員会、その後、表記の通り中学生による主権者教育(模擬議会)の答弁収録をしました。
例年であれば、3年生全員が議場にきて模擬議会を開催するのですが(昨年の様子)、今年はコロナ禍において、生徒の安全を確保できないとの判断から、互いにビデオレター形式にてやり取りをすることとなりました。
私の担当はゴミ問題について。
以下が質問内容となります。
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「岩見沢の象徴である自然を大切にし、市内のゴミを減らし景観を良くするために、ゴミのポイ捨て対策をもっと強化すべきだと思います。そこで、市内の小中高校生や市民の方から、ポイ捨ての禁止やゴミの削減をよびかけるポスターを募集してはどうでしょうか。
ポスターを市内に掲示しよびかけると同時に、自らポスターを描くことによって、ポイ捨てが良くないことだという意識を高めていければと思っています。2つ目に、年に数回市内の学校や町内会に協力してもらい、ゴミ拾いを行う日を作ってはどうでしょうか。
わたしたち清園中学校の生徒は毎年、町内会の方々と「クリーン作戦」を行い、校区をきれいにしています。そうすることによって、ポイ捨てを減らし、岩見沢の自然を守ることにもつながると思います。」
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という質問に対し、私に与えられた時間は3分。
よって本当に言葉足らずで意を尽くすことはできませんが、以下のような答弁とさせていただきました。
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「ごみのポイ捨て啓発」と「ごみ拾いの日」について2点提案をいただきました。
私も良く犬の散歩をしながらゴミ拾いをしたりするのですが、本当に目に余るものがあります。また増水した川の水が引いたあとに、立木に引っかかっている大量のプラスティックゴミを見るたびに、誰かが軽い気持ちでポイ捨てしたゴミが、近くの排水を通って川に大量に流れ込み、海を汚してしまっている人間の愚かさを感じています。しかし、その一方で意外と多くの方が道路でゴミ拾いをしてくれていることにも気づきます。ただ、本当に残念なことですが、それ以上に心無い人のポイ捨てが後をたたないのが現実です。
そこで啓発ポスターを募集してはどうかというご意見ですが、おっしゃる通り、見た人のみならず、書いた人自身の自己啓発にも繋がり、とても良いことだと思います。すでに北海道でもポスターや標語を募集していることもありますし、岩見沢市としても実施可能かと思いますので、「ぜひやりましょう!」と言いたいところではありますが、学校行事でも町内会行事でも何事も同様ですが、行政においてもその限られた労力や資源等の事情から、どうしても優先度が重視され、検討が必要であることをご理解いただければと思います。
また、「ゴミ拾いを行う日」に関して、清園中学校の生徒さんは、毎年、町内会の方々と「クリーン作戦」を行ってくれているとのこと、心から感謝いたします。岩見沢市では毎年5月の中旬ぐらいに岩見沢の中心部を流れる利根別川で「クリーン・グリーン作戦」という事業が実施されていて、ありがたいことに、そこに多くの団体や個人の方々が大勢参加してくれています。これはやはり自分たちのまちをキレイにしようという意識を高める啓発行動の要素が含まれていますが、まだまだ市内全体にその機運が波及しているとは言えないと思いますし、私個人としても、今後は全市的に広げていくなどの新たな展開も検討していかなくてはならないと感じている一人です。
いずれにせよゴミ問題に関しては、ポイ捨てだけではなく「不法投棄」や「分別や指定日等のゴミ出しルールが守られない」、「資源ごみの確保」、「ごみの減量」等々、多様な課題があります。みなさんがおっしゃるように、岩見沢の自然、北海道の自然、そして地球の自然を守るためにも、ぜひ一緒に考え、そして共に行動していけたらと思います。お互い頑張っていきましょう。ご提案ありがとうございました。
原稿としては上記の様な状況ですが、実際にはもっともっと言いたいことが沢山ありました。啓発ポスターにしても気軽に実現できそうなことや、そもそも啓発にとどまらず、政治としてはポイ捨てを抑制できるような施策をとっていかなくてはならないとも感じていること。それは罰則になるのか、また、ペットボトルなどに関しては、自治体単位では実現が叶いませんが、デポジット制の導入などシステムとしても施策的にポイ捨ての抑制へと誘導できるような方法が必要だと思っています。
また、ゴミの日などの啓発においても、私も全く同意見です。
ただ多くの方がルールを守ってくれるものの、ごく少数の方がその様な啓発に見向きもしない実態も想像されます。本来はその様な方に対して有効な手立てを打てると良いのですが、何事も性善説だけでは解決しない現実があります。
ごみ問題は人間が生活していく中で、切っても切り離せない課題です。
この質問をくれた中学生の意見に本当に同意しますし、私自身、委員会内で繰り返し質問などをしている分野でもありました。
何はともあれ、地域課題の解決はまちづくりの根幹でもあります。
行政ではなかなかできないことも、個人やごく小規模な地域の小さな一歩から大きなうねりに広がることもあります。ぜひ、行政任せではなく、一人ひとりが地域の担い手であることを意識していければ、素晴らしい岩見沢になると夢見ていますし、私もその担い手の一人として努力していきたいと思っています。