岩見沢の大雪一過から徒然に

〈令和2年12月21日投稿〉

岩見沢周辺に連日降り続いた雪は、累積降雪量353cm、積雪深121cmと、一時は129cmとなり12月の統計史上1位タイとなった模様。

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https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/content/detail/1504147/

昨日の日曜日は、午前中から少し青空が出てきましたが、そうなるとみんな一斉に屋根に上がって雪下ろしの風景が見られるのも雪国あるあるです。

この暗くしんしんと雪が降りしきる大雪の後の青空は、本当に美しい風景でもあり、心が高揚する一瞬でもあります。

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しかし、屋根の上から眺めていると、除雪に従事している方々は自宅を二の次にして作業してくれている。ふとゴミステーション前を除雪してくれている親子が見える。遠くで消防車の音が聞こえる。お店は普通に営業してる。宅配便の車が通る。コロナ禍で大変な医療も、そして社会インフラも、大勢の方々の営みで社会が成り立っているものの、それらの仕組みは益々複雑になり、なかなか身近なものとしての実感が伴いにくくなっているのかもしれないな、、もっと想像力を膨らませなければならないな、、、と思わせてくれます。

とはいえ、今現在、この一瞬においても、コロナ禍で多種多様な苦労をなさっている方々が大勢いらっしゃる。

私自身、市政という限られた範囲ではありますが、政治という役割がどのように機能すべきなのか、真摯に考え続けていきたいと思っています。


さて、天気予報では次は暖気がくることとなっています。落雪事故や家屋の損傷等、心配が募ります。

現在、屋根の雪下ろし等で困っている方も多く、私もいくつか相談を受けています。しかしこの大雪では誰もがキャパシティを超えてしまっており、対応できる業者を見つけることは簡単ではありません。

こうなると「自助、共助の体制づくり」が重要になってくることを痛感しますが、高齢社会の到来もあり、それが益々難しくなってきています。「では公助で・・・」とできるのか。市場経済社会が益々進行する中、大部分を国からの地方交付税等で財政を賄う地方都市において、その原資となるものが見いだせない以上、公助を拡充することは叶いません。残念ながら話題の現在貨幣理論(MMT)も、地方の現状からはお化けを見るかのようなもの。

とすれば、地域社会においては、新たな互酬性を築ける社会づくりが必要な時代に変わってきているような気がしてなりません。とは言え、それがどうやったら実現できるのか、残念ながら皆目見当がつきませんが・・・。