北海道のプレーパークのいまと、これから

〈平成31年1月30日投稿〉

1月29日の晩、札幌のアスティ45にある札幌市立大学サテライトにて、こども環境学会の関連である「こども環境研究会北海道」の主催で『北海道のプレーパークのいまと、これから』というセミナーが開催されました。

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私は受付担当のお手伝いでありましたので、もしかしたら全部は聞けないかな?と覚悟していたのですが、受付ブースを室内に設けることができたため、最初から最後までしっかりと聞くことができました。

今回の話題提供者は3名。

 

□最初のあそびばネット北海道の岡村恵子さんは、北海道で子どもの遊び場づくりの活動に関わっている人や、プレーパークなどに関心をもっている人、「遊ぶことの意義」を考えてみたい人等々を対象に、子どもたちが戸外でのびのびと遊べる日常的な遊び場を身近なところに確保できるよう、大人のネットワークを作りながら地域の子どもたちの日常を支えていく活動をされている方。2014年の岩見沢プレーパーク研究会の立ち上げ時にも協力をしていただいた方です。

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プレーパークは国内では関東と関西に多いが北海道に少ない。
北海道は53箇所34団体程度把握しているが半数は札幌市内。などなど、データを元にしたお話を沢山いただきました。

中でも印象に残っていることとして、「プレーパークの概念を伝えるのは非常に難しい。」「子ども食堂は非常にわかりやすい。比較すると普及のスピードには大きな開きがある。」ということ。

また、札幌ではこどもの権利条例からスタートした経緯から、市として運営する制度がある。制度があるがゆえに制約もあり、有志の活動と比較すると一長一短ともいえる。とのこと。

あらためて、岩見沢プレーパークも有志でやっているがゆえの自由度の継続と、万が一世代交代が進行しなかった場合の継続性等の要素において、様々に思案することを再認識させていただきました。


□次にまなびデザインの寺坂崇さんからは、常設型プレーパークとしてCoみどりをベースに話題提供がありました。

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ここは北海道初の常設型プレーパークの運営。スタッフ数は現在10名 (2019年現在)、実施回数は180回/年、来場者数は全体では約25,000人/年、プレーパーク単体では14,000人/年となり、1日の平均利用者数は78人となっており、来場はは主に46%が小学生。次いで大人が29%、乳幼児が20%、中高生が5%とのこと。

市の委託ということもあり、前述の通り制度があることの課題もある。また、そのことにより、サービスを提供する側と受ける側に別れてしまう傾向もあり、他のプレーパークのようにみんなで一緒になって自由につくっていくという事が難しい傾向がある。

また、〈プレーパークとは「経験の貧困を救う手立て」〉という言葉は非常にわかりやすいフレーズと感じました。さらに以下のような「日本医師会」や「日本小児科医会」が作成したポスターを実例とし、遊びへの共感を増やしていくことの重要性を再認識させられました。

あそびは子どもの主食


□3人目はNPOいぶり自然学校の上田融さん。以前、北海道自治立志塾でもお話をお伺いしたことがありますが、経験に基づく非常に深いお話をされる方です。(今回も夢中になって話を聞いて画像を撮り忘れております)

元々、有名なNPOねおす(ご存知ない方は検索してみると色々と情報があります)で活躍をされていた方で、ねおす解散後に、いぶり自然学校を設立しています。

今回非常にインパクトのあった話は、「こどもに施す(◯◯してあげるなど)ことをやめる」ということ。

森や自然で遊ぶことで子どもたちは成長するが、逆に子どもたちの遊びが自然や森に寄与できないのか?ただ遊ぶのではなく、誰かの、何かの役にたっているという結論に至れないかということ。

その例として、管理されていない森の下草刈りの話がありました。通常はエンジン式の刈払機などで下草を刈って森林整備をしなければならないが、子どもたちが森の中を好きに遊び回ることで下草が生えなくなることに気づく。

また、焚き火を行うキャンプを3日間行うと、管理しなければならない不要な小枝がほぼ無くなる。等々の経験から、プレーパークの活動を森林整備として資金調達ができる。正に遊びが森林管理に役に立つというロジックができた。

「遊びはこどもにとって大切だよね」という思いだけでは活動は継続できない。このように、遊びがなにかの役に立つ、誰かの役に立つという相互にメリットのあるロジックができると経済的にも継続できるし、子どもたちも理解する。

プレーパークを目的とするのではなく、プレーパークを手法とする。プレーパークがあれにも使える。これにも使えるなど。。

この様な話を聞き、我々のフィールドでは何ができるかを考えさせられます。都市公園で実施するならどんな相互メリットが発生しうるか等々。


全体を通し、非常に考えるきっかけとなる話をいただきました。是非この様なことを岩見沢にて有志で遊び場を展開してくれている方々とも共有していけたらなと考えています。

*雑駁なメモからの報告なので、言葉足らずな面も多々あることをご容赦ください。

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