この岩見沢でも、民意によるまちづくり気運を高めていきたい。

先日(4月11、12日)、出張で東京に行った際、経費削減のためにLCCのバニラエア(何と片道6,500円です。)を使用したので発着は成田空港でした。帰り際、ちょっと時間が空いたので成田空港の一つ手前の駅、成田駅で降りて成田山新勝寺を訪ねてみました。

たまたま太鼓祭りの開催中ということもあり、表参道も人でびっちり!

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外国人観光客や地元高校生のボランティアの姿がとても目につきました。

私は、地元を離れ、飛行機の時間に余裕があるときはできるだけ歴史を感じられる場所を散策します。一人で気ままに見て歩くのはリフレッシュにもなり、その地方地方の持つ特徴を地元の岩見沢に当てはめて考えてみたりすると、色々な思考が拡がります。

今回のこの成田山は初めて訪れたのですが、その雰囲気も良くかなり気に入りました。できればこのような賑わいの時ではなく、人の少ない静かな時にゆっくりと丸一日歩いてみたいと思えます。

中でも印象に残ったのが・・

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お布施や寄付をした方の名前の多さ。(どういう表現をして良いのかわからず、曖昧ですが・・)

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薄くなった文字をよく見ていくと、嘉永時代のものなど、古くからの寄付者の名前が至るところにかけられています。

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成田山の開山は天慶3年(西暦940年・皇紀1600年)という事ですから、脈々とこうした寄付の積み重ねで今の環境があることに感動を覚えます。これは成田山だけではなく、こういった性質のものはどこもそうなのでしょうが、今回は特に印象強く目に飛び込んできました。

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この様な建築物が現在に残っている(再建のものも多々ありますが)というのは、昔の人々は自らの私財等を施すことで、後世に伝えるべき価値のある貴重なものを残してきているということ。まぁ、それは決して当事者達は後世に残す事を狙って行ってきたわけではないと思いますが。

それらを思うと、今を生きる私たちは100年や200年後に何を残せるのだろうか?と感じます。

少なくとも現在のコンクリートはそう長くは保たずに朽ちていきます。ましてや国や道や市等に頼り切った公共投資は、このように後世に残すべき”価値を付加”することもないでしょう。

となれば、やはり100年後、200年後等、私たちの世代から後世に引き継ぐべき価値というものを残すことができないのでは無いだろうかと考えてしまいました。

 

あの鎌倉の大仏でさえも国家事業ではなく、庶民の寄付で建立されたものと聞いています。

今の風潮はどうしても行政に頼りになってしまいがちで、自分たちの街を良くしていこうということに私財を投げ打つ人は希であり、また、それが許されるような社会環境でもありません。

でも、もしかしたらこれからの地域再生もこれらの考え方が大きなヒントになるような気がします。

そんな事を考えながら、今、岩見沢の新たなまちづくり手法の提案準備をしています。

突拍子もないものだけに、どこまで理解していただき、期待に繋がるようなものになるかはわかりませんが、10人にプレゼンして10人が評価するものは長期的な成功事例にはなり得ません。某大企業でも新しいプロジェクトを決める際、役員会で理解者が少なく、賛成者が極少数の時のみ採用されるという話しも聞きます。

きっと、こういった活動も同じように簡単には理解されないものが大事なのだろうと思いますが、何分私たちは企業幹部と違って、トップダウンで強制執行する権限もないので少しずつ賛同者を増やしていくしかないのだろうと思っています。

その内容については、権利に携わる当事者が存在するプランなので、まだオープンにすることが出来ませんが、いよいよその案を関係各位に打診する時期が来たと感じています。


3月に”ろのじ組”で開催したシンポジウムでのプレゼンで「シビックプライド」という言葉を掲げました。

これは「まちへの愛着・誇り」というものです。

それを市民みんなでどう共有していくのか。

そのための手法が必要です。

前述はそのためのステップになります。

実は昨晩、この時のシンポジウムを聞きに来てくれた某医療系の先輩から声がかかり、もう少し詳しく「シビックプライド」の考え方を教えて欲しいと連絡があり、ありがたくディスカッションさせていただきました。

この岩見沢に住む人みんなが、自分たちのまちを誇りに思う。そのための施策を展開するというのはまちづくりの根幹であろうと考えています。それには合意形成のプロセスも重要です。

情けないほど微力ですが、何とか試行錯誤しながら自分の役割を全うしていきたいと思っています。

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