〈令和7年2月9日投稿〉
2025年2月7日、岩見沢市民センターまなみーるにて、表題の通り、空知ワイン協会の設立を記念してフォーラムが開催されました。
フォーラムの進行としては、北海道大学大学院農学研究院 地域連携経済学 准教授の小林国之氏による「地域とともに歩むワイン産地の未来」と題した基調講演からスタート。
第2部となる「パネルディスカッション」では、《「空知ワインと広域連携」その先に見えてくるもの》と題した構成で、メンバーは小林准教授をコーディネーターとし、一般社団法人空知建設業協会 理事 岸本友宏氏 / 有限会社山﨑ワイナリー 代表取締役 山﨑太地氏 / 私、NPO法人炭鉱の記憶推進事業団 理事長 平野義文という構成です。

当方は日本遺産「炭鉄港」をベースとした広域連携の事例や展望、そして今後への期待として様々なお話をさせていただきましたが、それぞれの得意分野の中でお話が展開し、改めて今後につながる空知のポテンシャルの高さを認識することができました。
私達の活動の根幹にあるものの中心には、「空知の炭鉱の歴史を地域価値へ転換する」という使命があるのですが、その軸上にある「炭鉄港×◯◯」の要素として、「炭鉄港×空知ワイン」が掛け合わさると、ヘリテージ、インダストリアルといったカテゴリーの観光から、アグリ、ランドスケープ、シーナリーという観光要素が加わり、いよいよ空知に「ヒト・モノ・カネ」が巡る可能性が現実味を帯びてきます。

その流れで、ずっと温めてきた構想を一つ披露させていただいたのですが、それは空知に無数に存在するズリ山の活用です。フランスのノール=パ・ド・カレーでは、ドイツのルール地方のように、炭鉱の歴史が世界遺産となっていて、その中で急斜面のズリ山にぶどうを植え、そのぶどうでワインをつくるということをしています。これはかなり前にインターネット上で見て、その新聞記事をpdfでダウンロードしてしたためていたのですが、今回、パネルディスカッションの中で、そのことを皆さんに聞いていただきました。

その記事に関しては、ぜひこちらをご一読ください。
空知にはこれに適していそうなズリ山がかなりの数に上ると思われますし、旧産炭地である空知ならではのワインづくりができるのでは?と期待しています。
また、ワインの価値を高めるのはもちろんですが、前述のとおり、◯◯ツーリズムとして、交流・関係人口を増やすための武器にもなり得ます。
炭鉄港単体やワイン単体では引き出せないものが、かけ合わさることで良い反応となり、より多くの人が訪れる地域になりそうな予感がしています(勝手にですが・・)。
この度はお声がけいただきありがとうございました。
おかげさまで楽しい時間のみならず、新たなヒントとなるものを沢山いただきました。
岩見沢市の活性化のためには、空知全体での魅力向上が不可欠です。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。