〈平成30年12月25日〉
本日、総務常任委員会所管事務調査があり、「岩見沢市立小・中学校の適正配置に関する基本方針(案)」について説明がなされました。
これは教育委員会から岩見沢市立学校通学区域審議会に諮問した答申に基づいたものです。あくまで方針ということで、具体的な記述はなく、今後の検討に関する方向性を示している程度であり、今後、基本計画(案)になるとより具体的な記述が出てくると思われます。
この岩見沢は、ピークである昭和58年には10,875人いた生徒児童数も、現在は半数近くの5,577名。10年後の2028年には4,076人にまで減ってしまう予測の下、小・中学校の小規模化は避けられず、それぞれ子どもたちにとってのメリットとデメリットを検討しつつ、小規模校でいくのか、適正規模を確保するために統合していくのか等々を検討していかなくてはなりません。非常に難しい問題ですがしっかり進めていかなくてはならないことです。
この適性配置基本方針(案)については、12月26日よりパブリックコメントの募集をしておりますので、こちらを御覧ください。
https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/content/detail/3121382/
さて、前振りが長くなりましたが、所管事務調査終了後、現場調査として完成したばかりの中央小学校と稲穂児童館を視察してきましたので少しご紹介させていただきます。
〈中央小学校〉
ちょっと見にくいかもしれませんが、6条通りと7条通りの間に位置し、校舎は7条側、グランドは6条側に配置され、校舎の東側に稲穂児童館が移設されました。
外観は機能的な意匠となっていますが、一歩中に入ると木をふんだんに使用していて、かなり温かみのある校舎となっています。
(職員室はグランド側に配置され、窓からグランドの子どもたちが見えるようになっています。)
(家庭科室は1階にレイアウトされ、災害時などでも活用しやすくなっています。設備もとても最新のものが備わっています。)
二階に上がると、、
この様な図書室や無線LAN使用を可能とするメディアセンターがあります。
また、この様に防音が強化された「ことばの教室」専用スペースが4部屋あり、他に相談室や保護者が待機する待合室があります。
あらためて1階に戻ると、下平面図の赤線で囲った部分が地域の方々などが使用できる「開放エリア」となります。
開放用玄関から入ると、非開放エリアには入れないように区切ることができます。
このエリアでは体育館の他、会議などに使用できる会議室もあります。
と、この様に最新の設備で意匠も機能も素晴らしい学校が出来ておりました。
参考までに概要を説明すると
【学校概要】
・児童数336人(平成30年5月1日現在)
・普通学級12学級
【整備概要】
・敷地面積 20,905㎡
・構造 鉄筋コンクリート造 3階建
・規模 述床面積 5,995㎡
・整備教室 普通教室12、多目的教室4、特別支援教室5、特別教室6(家庭科室、理科室、音楽室、図工室、図書室、メディアセンター)、ことばの教室(指導室4)
【工期及び整備費】
・工期 平成29年7月3日~平成30年12月14日
・契約金額 主体工事 1,496,340千円/電気設備工事 179,820千円/機械設備工事 224,640千円
〈合計 1,900,800,000円〉
となります。
〈稲穂児童館〉
中央小学校の玄関正面に位置し、稲穂児童館が移設整備されました。
とても遊び心のある素晴らしい出来栄えでした。
その様子は下の画像を見ていただければ、少し片鱗を感じていただけるかと思いますが、発注者側のこだわりが随所に見える「子どもたちのための児童館」になっていると感じます。
あらためて概要を記載すると
【児童館概要】
・利用対象 幼児から高校生まで(児童福祉法上の児童)
・利用定員 100名(一般来館児童20人、放課後児童クラブ児童80人)
【整備概要】
・敷地面積 1,401㎡
・構造 木造平屋建て
・規模 延床面積 482㎡
・整備居室 クラブ室(2室)、遊戯室、集会室、図書コーナー、事務室
【工期及び整備費】
・工期 平成30年6月7日~12月14日
・契約金額 主体工事 133,920千円/電気設備工事 21,924千円/機械設備工事 17,817千円
〈合計 173,661,000円〉
とても素敵な児童館になっていますので、きっと年明けの1月から利用する児童達は喜んでくれると思います。
まずは小学校も児童館も器となる建物が完成しました。
あとは実際に利用される関係各位の手により、どの様に進化していくのかが楽しみです。
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