(仮称)岩見沢インバウンド勉強会開催について

〈令和7年2月21日投稿〉

前回、1月30日時点の投稿はこのような感じでした。

それから、更に実際に岩見沢の街なかに訪れている中国人の方々に翻訳アプリでヒアリングをしたり、実際に観光客が多く訪れているカフェ等でお話を聞いたりしてきました。その時も海外からの観光客で満席となり入店できないこともあり、短期間におけるもの凄い変化を感じてきたところです。

何より、SNSの「小紅書(RED NOTE)」を実際に登録して、自分自身で投稿することで色々と見えてきました。(この辺りは後述の勉強会のときにでも詳しくお話します)

しかしその反面、岩見沢市が何の準備もない状況でインバウンドを受け入れることに危惧している方々も沢山いることが良くわかってきました。

これら「もっと岩見沢に観光客を!」という思いと、「いや!何の準備もしないでやれば、事象は一過性にすぎず、岩見沢が使い捨てみたいな感じにされ、傷跡だけが残る」という意見もあり、なるほど!と思ったところです。

そこで、どちらの意見も持ち合わせる有志主催で、色々な方に来てもらって勉強会をしてみよう!


というのが今回の動機です。

主催は有志の会ですが、参加は飲食店関係者のみならず、一般のインバウンドに興味関心がある方など、どなたでも大歓迎です。


【勉強会の開催主旨】

今年1月から急増した中華圏からの旅行客。その理由は、札幌の少雪と岩見沢の大雪だけではありません。「他の人と少し違う場所へ行きたい」という気持ちも岩見沢の魅力につながっています。これは冬だけでなく、通年でインバウンドの可能性を広げるチャンスかもしれません。

でも、この海外からの観光客は、本当に「岩見沢全体」にとって良いことなのでしょうか?期待できる効果は?迷惑行為や危険行為のリスクは?などなど、まずは市民や関係者がインバウンドを理解し、考えることから始めましょう。

【勉強会のイメージ】

最初に観光客の動機等、インタビューやSNSの投稿の分析など、現在の様子を紹介します。その上で参加いただいた方々から様々なお話が聞けたらと思っています。

〈例えば!〉

・現状でどのようなプラス効果があった?
・逆にどのようなマイナス面があった?
・今後はどう考えているか?
・今後、一過性で終わらせず、通年の魅力にするには?
・反対意見や不安の声も含め、観光公害(オーバーツーリズム)の可能性は?
・迷惑行為等を防ぎながら気持ちよく共存する方法とは?
・etc.・・・

というように、今回の突然の観光客の来訪により、岩見沢市の中心商店街等の商店や飲食店が直面した良かったことや良くなかったこと、今後の課題、迷惑行為への対応、期待することや懸念など、率直な意見を共有しながら、岩見沢の価値を高めるための道を考えてみたいと思います。

【開催概要】

・日時:2025年3 月2日(日)18時~
・会場:岩見沢市生涯学習センターいわなび《2F 研修室6》
・参加自由(どなたでも可)
・参加費:無料
 *会場準備の都合上できれば下記リンクから事前申し込みをお願いします。(当日参加でもOK)

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeVopzznj6Lo5tfMoM2EzfZV16O4iOzow2EyV8r3kvNFw8PPw/viewform?usp=dialog

*上記リンクからは出席連絡だけでなく、ご意見や感想をいただくこともできますので、お気軽にご意見をおよせください。


余談ですが・・・

小紅書の投稿で、マナーについて投稿した際、箇条書きで、ゴミは道路に捨てないで!とか、飲食店では大きな声を出さないで。道路は青信号以外では車道に出ないで、などなどをトゲのない雰囲気で列挙してみました。

すると20以上の好意的なコメントが寄せられ、その中の一つが上の「岩見沢の印象は岩見沢寧寧から来ています」という投稿!

「岩見沢寧寧って何?」と思って調べてみたら、このような日本のアニメのキャラクターでした。

https://zh.moegirl.org.cn/zh-tw/%E5%B2%A9%E8%A7%81%E6%B3%BD%E5%AE%81%E5%AE%81

上記リンクは少し重く、開くのに時間がかかるのと、ブラウザの翻訳が上手くいかないと読めないかもしれませんので、ざっくりと先日Xに投稿した記事をはめておきます。

まさに知らないことばかりですね!


岩見沢インバウンド勉強会、ぜひ多くの皆様に参加していただけたらありがたいです。

北海道技能士フォーラム岩見沢大会にお招きいただきました 

〈令和7年2月18日投稿〉

表題のとおり、北海道技能士フォーラム岩見沢大会に講師としてお招きをいただきました。

これは毎年各地で開催される北海道大会で、今回は岩見沢で開催されたもの。よって、道内各地より主に建設業に携わる様々な技能を持った方々が約250名お集まりくださったようです。

そのような大きな大会の中で、大変僭越でありますが、日本遺産「炭鉄港」に関する講演の依頼をいただきました。

演題は「過去を知り、今を生きて、未来を描く ~日本遺産「炭鉄港」を通して見えてくるもの~」とさせていただき、幕末からの歴史の流れや、今後の未来に向けたまちづくりの話をさせていただきまいた。

残念ながら、前段の式典が終わると空席が出来てしまいましたが、それでもかなりの人数の方々が聞いてくださいました。

ご期待に添えたかどうかは全くわかりませんが、このような大会の記念講演に「炭鉄港」をテーマにしてお招きいただいたことは、これまででは考えられないようなことだと思います。

地域の歴史に合致したものとして、炭鉄港が認知されてきたことの証であると思うと同時に、これからはより一層、結果を出していかなくてはならないという覚悟を求められている気がします。

私自身、未熟ゆえあまり意を尽くすことは叶わぬかもしれませんが、またこのような機会がありましたら、喜んで馳せ参じますので、リクエストをいただければ幸いです。

今回はお招きいただき、このような貴重な機会を頂戴いたしましたこと、深く感謝申し上げます。

第3回 空知ワイン会議 ~「空知ワイン協会」設立記念キックオフミーティング~ のパネリストとしてお招きいただきました

〈令和7年2月9日投稿〉

2025年2月7日、岩見沢市民センターまなみーるにて、表題の通り、空知ワイン協会の設立を記念してフォーラムが開催されました。

フォーラムの進行としては、北海道大学大学院農学研究院 地域連携経済学 准教授の小林国之氏による「地域とともに歩むワイン産地の未来」と題した基調講演からスタート。

第2部となる「パネルディスカッション」では、《「空知ワインと広域連携」その先に見えてくるもの》と題した構成で、メンバーは小林准教授をコーディネーターとし、一般社団法人空知建設業協会 理事 岸本友宏氏 /  有限会社山﨑ワイナリー 代表取締役 山﨑太地氏 / 私、NPO法人炭鉱の記憶推進事業団 理事長 平野義文という構成です。

当方は日本遺産「炭鉄港」をベースとした広域連携の事例や展望、そして今後への期待として様々なお話をさせていただきましたが、それぞれの得意分野の中でお話が展開し、改めて今後につながる空知のポテンシャルの高さを認識することができました。

私達の活動の根幹にあるものの中心には、「空知の炭鉱の歴史を地域価値へ転換する」という使命があるのですが、その軸上にある「炭鉄港×◯◯」の要素として、「炭鉄港×空知ワイン」が掛け合わさると、ヘリテージ、インダストリアルといったカテゴリーの観光から、アグリ、ランドスケープ、シーナリーという観光要素が加わり、いよいよ空知に「ヒト・モノ・カネ」が巡る可能性が現実味を帯びてきます。

その流れで、ずっと温めてきた構想を一つ披露させていただいたのですが、それは空知に無数に存在するズリ山の活用です。フランスのノール=パ・ド・カレーでは、ドイツのルール地方のように、炭鉱の歴史が世界遺産となっていて、その中で急斜面のズリ山にぶどうを植え、そのぶどうでワインをつくるということをしています。これはかなり前にインターネット上で見て、その新聞記事をpdfでダウンロードしてしたためていたのですが、今回、パネルディスカッションの中で、そのことを皆さんに聞いていただきました。

その記事に関しては、ぜひこちらをご一読ください。

空知にはこれに適していそうなズリ山がかなりの数に上ると思われますし、旧産炭地である空知ならではのワインづくりができるのでは?と期待しています。

また、ワインの価値を高めるのはもちろんですが、前述のとおり、◯◯ツーリズムとして、交流・関係人口を増やすための武器にもなり得ます。

炭鉄港単体やワイン単体では引き出せないものが、かけ合わさることで良い反応となり、より多くの人が訪れる地域になりそうな予感がしています(勝手にですが・・)。


この度はお声がけいただきありがとうございました。

おかげさまで楽しい時間のみならず、新たなヒントとなるものを沢山いただきました。

岩見沢市の活性化のためには、空知全体での魅力向上が不可欠です。

今後もどうぞよろしくお願いいたします。

炭鉄港推進協議会総会・幹事会が開催されました&関与した冊子が2冊手元に届きました

《令和7年2月6日投稿》

コロナ禍により会議はオンラインで開催されていた「炭鉄港推進協議会総会・幹事会」ですが、昨日、多くの関係市町の首長様、担当各位をはじめ約60名の出席の下で開催されました。

コロナ禍以降はオンライン会議が主体だったため、私自身、対面では初めての出席の機会。

会議冒頭は推進協議会会長の美唄市の桜井市長、後段においては、副会長の小樽市迫市長、室蘭市青山市長、話題提供として安平町及川町長、夕張市厚谷市長のご挨拶の次、最後に僭越ながらNPO法人炭鉱の記憶推進事業団理事長として、ご挨拶の機会をいただきました。

私は現場に最も近い団体の一つとして、現在の炭鉄港の”手応え”についてお話させていただき、今後の地域活性化へと繋がる自信をお伝えさせていただいた次第です。

炭鉄港はもう一歩前進していきます。

(上記2枚の画像は安平町及川秀一郎町長様のfacebookより拝借させていただきました。)


さて先日、連続して冊子が届きました。

①文化庁監修『月刊文化財』

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②(公社)北海道地方自治研究所発行『北海道自治研究』

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①の文化庁監修『月刊文化財』は見開きページで、限られた文字数に納めるために字数以上に難航しました。しかも監修が文化庁のため、色々と制約もあり難しかったもの。また、普段はあまり馴染みのない「である調」なので、自分の書いた文章ではないような錯覚も生じたりします。でもコンパクトに炭鉄港の魅力を収められたのではないかと思っています。

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②の(公社)北海道地方自治研究所発行『北海道自治研究』は、北海道地方自治研究所よりお招きいただき、90分間で行った講演の文字起こしです。

編集部補足も含め全13ページ(約16,500字(400字詰め原稿用紙41枚分))の長編です。

編集を担当された方が非常に優秀で、こんなに自然な文字起こしと的確な補足は初めてです。

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後の原稿修正もさほど手間がかからず見事!


ということで、たまたまこの時期に集中してこの2冊が手元に届きました。

どちらも結構大変ではあったのですが、それも修行と思えばありがたき機会です。

※本文の画像は著作権の関係もあり、モザイクをかけています。

もし読んでみたい方がいらっしゃれば、『そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター』で手に取ることができます。昭和レトロなマネジメントセンターで、コーヒーでもオーダーしながらご笑覧ください。

新病院建設に関して徒然に〈パブリックコメント募集中〉

《令和7年2月2日投稿》

https://www.iwamizawa-hospital.jp/construction/details/04sekkei.html


本パブリックコメントの実施に先立ち、1月31日に「新病院建設特別委員会」を開催しました。

その内容は見直し後の「施設概要中間報告」であり、病床数等の削減が進み、当初よりかなりコンパクトになった印象を受けています。しかし、物価高騰の影響で、施設規模を見直した状況ですら総額で約417億円+ES事業費となることから、果たして今後の急激な人口減少社会と深刻に加速する少子高齢化の時代において、持続可能なのか?というのが争点の中心となってきます。

新病院の収支シミュレーション一つとっても、確証たるものはなく、医師の方々が当市の希望通り岩見沢新病院に来ていただけるのか、また、医療従事者は適切な人数を維持できるのか、更には人口減少が激しく、国の施策において医療負担等の増加も予想される中で、患者数は見込み通り維持されるのか等々、不透明な点が多く、岩見沢市の年間一般会計予算に迫る勢いの高額な投資が果たして正しいのかどうかの判断が、私自身、現時点で明確になっていません。

要素としては、たとえ建設費に1000億円かかったとしても、老朽化で建て替えが行われるタイミングまで安定した経営が行えるならば何の問題もないのですが、例え建設費が200億円であっても、医療従事者の不足や患者数の減少等で経営の見込みが大きく外れ、一般会計から毎年多額の赤字補てんをし続けるようになれば、それは今後の岩見沢市の財政状況に多大な負担をかけることとなり、市の将来に暗い影をもたらし続けることとなってしまいます。

もちろん、ネガティブな要素のみならず、新病院ができることで発生する様々なプラス効果も期待できます。例えば、消滅可能性都市の概念である2020-2050年の30年間の若年女性減少率をみても、若年女性の雇用環境が維持されることで、持続可能な岩見沢市を目指すこともでき、また、医療に強い地域としてその特性を伸ばすことで、選ばれる岩見沢市へと舵を切ることもできるのかもしれません。

しかしそれは、現時点では何ら根拠のない「絵に描いた餅」でしかないのです。


以下に、昨年末に某所より依頼を受けた90分の講演の中で、自分の思考整理を兼ねてつくったスライドの一部です。

やはり前向きな戦略を取ろうとしても、一番下のスライドにあるように、岩見沢市は南空知の中核都市とはいえ、「札幌市の60分都市圏」に飲み込まれてしまっている状況下、医療分野だけこれを無視することができるのか?というと、急性期を除いては非常に苦しい展開になってしまう恐れがあります。

この様に、あらゆる視点から検討を続けてみても、これだ!という明確な答えは出てはきません。まさに日本は正解の見えない時代に突入してしまったことを実感するのみです。


今後のタイミングとしては、3月に行われる予算審査で本事業に関連する予算が上がってくるため、その審議が通れば建設の契約に進み、いよいよ後戻りができなくなります。よって、その予算審査が最後の岐路となることから、より慎重な情報収集と分析を進めていかなくてはなりませんし、それまでには我々議員サイドも努力と苦悩を重ねて決断をしていかなくてはなりません。

これまでの情報としては、約1年前に行われたパブリックコメントの前に懸念事項等を紹介した動画や

今年の1月に公開した、岩見沢市の今後の未来予測に関する動画もありますので、ぜひご覧いただき、この決断がどうすべきか共に考えていただければ幸いです。

過去の市立病院に関連する投稿一覧(カテゴリー)は以下からご覧いただけます。

https://hiranoyoshifumi.jp/%e5%b8%82%e7%ab%8b%e7%97%85%e9%99%a2