〈令和4年2月2日投稿〉
本日、今シーズン2回目のスキー授業お手伝いでした。
引き受ける経過としては下記のような感じですが、4日間の日程の中でスケジュール的に調整できたのが残念ながら2日のみ。よって、本日が今シーズン最後となりました。
某小学校スキー授業のお手伝い!
そもそも日頃は運動からかけ離れていた身。
最近、「疲れた時こそ運動が大事」ということに気づき、空き時間を活用してスノーボードで新たな目標を設定するなど、ちょっとした心境の変化がありますが、何せスキーに乗ることはこの動画の時のドイツの屋内スキー場以来。
とはいえ、幼いころから身近なものとして楽しんでいたスキー。また、選手として真剣にやっていたアルペンスノーボードは、身体の向き等々細かなことは異なれど、道具そのものの物理的な動きはカービングスキーと全く同じ。
その証明の一つとして、平昌オリンピックでスキーのスーパーGとアルペンスノーボードのPGSと異なる競技で二冠を達成したエステル・レデッカをご承知の方は納得されるのではないかと思います(当然、私ごときとはレベルの差は明確ですが、一般的な小学生が対象では何の不自由もありません。)。
さてスキー授業。
私が子どもの頃は、スキー授業といえばリフトに乗る本数は僅かで、先生の指導を元にターンの練習をしては歩いて登って、また僅かばかりのターンを繰り返す「いかにもスキー授業」であったのですが、近年はひたすらリフトに乗って回数を滑るという感じです。
〈上の画像は(株)四季彩 カメラの理光の河野社長に撮影していただきました。〉
確かに近頃の子ども達は日ごろからスキーに慣れ親しんでいる子は少なく、そのほとんどが「学校でスキー授業があるから・・・」がスキーに乗る理由になっているような気がします。これは遊びの多様化からレジャーの選択肢が非常に幅広いこと、そして親世代の多くがすでにスキーに乗る習慣が失われていることや、道具を準備して寒いスキー場に子どもを連れて行くのが大変!等々が背景にあります。なおかつ経済的な要素として、道具代、リフト代、昼食代などを家族複数人で行うと、かなり侮れない出費になってしまうことも事実かと思います。
〈このアンケート結果が興味深いです。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000086377.html〉
そのようなことから、競技等に勤しむ一部を除き、今の子ども達の多くはウィンタースポーツにさほど縁がなく、それゆえ、授業できっちり指導してスキーの滑走レベルを上げるというよりは、ひたすら楽しく滑走回数をこなした方が上達する状況にあることも事実です。よって、私も細かな指導をすることはなく、安全の確保に留意した中で「スキーは楽しい!」という感覚を育んでもらうのが一番かと考えています。
ただこうなると、学校教育の中でスキー授業を実施する必然性も失われつつあるのも感じます。
「雪国に育つものとしてスキーぐらいはできた方が良いだろう」とか、「地域の自然環境の中で身体を動かす価値を見出す、自然に親しむ経験を積む」など、人それぞれ価値観も異なると思いますが、これら地域性に配慮した必然性であれば、スキーではなくスノーボードでも良いのでは?と常々思っています。
というのも、「学校でスキー授業があるからスキーを買う」とか、「学校で授業があるからスキーに乗る」という子も一定数いて、まさに我が家がそうでした。一応幼稚園の時からスキーに乗せてはいましたが、年代が上がるにつれスノーボードのウエイトが主体となり、結果、スキー授業のためだけに道具を買って、なおかつ滑るのも授業の時だけでした。こうなると完全に二重経費になってしまう状況で、恐らく似たような境遇の家庭もあるのだろうと想像します。
問題は引率する先生が居ないということになってしまうと思いますが、すでに部活動等々を含め、学校の先生だけに頼ることはできない時代に変化しつつあります。そこは地域に頼る(有償の議論も?)など様々な課題解決を学校のみならず保護者や教育行政が考えていかなくてはならないのも事実です。
また、そもそも本当に授業でやる必然性があるのか?(個人的にはウインタースポーツを応援したいので、是非盛り上がってくれることを期待しますが)という事も含め、今、コロナ禍のみならず、時代そのものがあらゆる変化を誘う過渡期であると認識しています。よって、惰性で「今まで通り」を貫くことなく、改めて原点を振り返り(単純に止めるという選択肢を選ぶのではなく)、様々に柔軟に考えていかなくてはならないのだろうと感じています。
何はともあれ、スケジュール的に結構ギリギリ綱渡りで、たった2回のボランティアでありましたが、私としては明るい子ども達と楽しい時間を過ごすことができました。願わくば、子ども達が家の外で友達などとのびのびと遊べる環境が大事で、その一つにウインタースポーツが大事にされていけば良いなと思っています。
*若干趣旨は異なりますが、「遊びの大切さ」など、それらの活動を応援する理由について、下記の様な動画を作ってありますので、お時間あれば見てみてください。