*こども環境学会2014大会(3)より続く
今大会では国際シンポジウムもありました。
コーディネーター:高木真人氏 京都工芸繊維大学建築学部門准教授
基調講演:正高信男氏 京都大学霊長類研究所教授
ジョナ・サルズ氏 龍谷大学国際文化学部教授
サルズ氏は日本に来て狂言に魅せられた。
狂言は幼い頃に口移しという繰り返しの言葉の反芻だけで台詞を覚えていく。幼いゆえ、意味もわからず猿を演じ、評価として喝采を浴び、自信と舞台の魅力を感じていく。
この口移しは、父は忙しいため祖父が教えるのが通例。(私感:日本の本来持つ文化も、農村地区においては両親が農作業を行い、祖父母が子育てをするという文化だったと聞いたことがある。動物界で人間だけが祖父母を家族単位として子育てに携わるには意味があったはず。今はそういう流れではない。)
正高は音声言語を持たない人はどんな言葉を持つのか?を主として研究に取り組んだ。
ディフレクシア=発達障がい
今はとても多い。言葉に障がいを持つ子ども達のためにNPOを主宰しソフトを開発。音声が自動で読み上げるデジタル絵本は日本では総スカン。これは音声とその文字が同時に感じる事ができる優れた機能を持っている。
元来、人間は言葉を持ったのが12~18万年前と言われている。(ネアンデルタール人は言葉を持たない)しかし、文字はたかだか数千年の歴史しかない。人間の脳には言語に特化した領域(特異的能力)はあるが、文字を認識する領域は無い。これは他の機能を割り当てて認識しているに過ぎない。
etc.etc.・・
国際シンポジウムでは、色々と興味深い話を聞くことができました。(この場では割愛します)
他にもポスターセッションが賑わっており、それぞれに活動してきたものをA2判2枚で掲示し、その持ち時間の中で説明があるもの。
かなりの数の団体がエントリーしていて、事前に目星をつけていたものに並んで聞くことになります。
他には分科会やワークショップ、総会と続き、あっという間の「こども環境学会」でありました。
いずれ、このような学会の場には、聞く立場ではなく、自分の活動を発表する場として参加できるようにしなければ!と感じた次第。
これからの地域を良くしていくためには、子どもの良好な環境を育んでいくことが何よりも大事だと再認識しました。
これを岩見沢で具現化していくには、どのような切り口が理想なのか。
いきなり答えは出ませんが、それぞれの断片を繋ぎながら、自分なりの答えを見つけて行きたいと思っています。
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