岩見沢競馬場跡地利用について

〈平成30年9月27日投稿〉

9月25日(火)に経済建設常任委員会があり、委員外議員として傍聴してきました。

議題は岩見沢競馬場跡地利用についてです。

この競馬場跡地利用に関する経緯としては、

■平成23年11月~地域、市民の代表や有識者などによる基本構想検討会議により、「岩見沢競馬場跡地利用基本構想」を策定し、基本方針、6つのゾーニング、主な導入施設について定める。

■平成24年5月~平成23年度に一部の用地に市民農園を先行して整備し、市民の利用を開始。

■平成25年3月~地域、市民の代表や有識者などによる利用計画検討会議により、「岩見沢競馬場跡地利用計画」を策定し、書くゾーンを短期、中期、長期の整備計画に分類し、主要施設の配置や管理方法等を定める。

となってきました。

しかし、現状は都市計画マスタープランでも地域間連携ルートとして位置づけられている東17丁目通りの整備を優先して取り組んでおり、この通りは競馬場跡地を縦断・隣接するルートとなっていることから、供用開始後においては沿線など隣接する地域の環境が大きく変わり、現在の利用計画の見直しが必要になることも想定される(H27.12.11定例会答弁抜粋)

という理由で実質ストップしている状況です。

その様な背景をおさらいしつつ、今後の跡地利用の方向性として、北海道が検討しているポントネ川の河川改修計画において、降雨確率年を30年から50年への降雨強度(75立米/s)へと見直しする際、国道12号線を横断しているボックスカルバートの流下能力が約48立米/sと断面不足であるが、改修を検討するにあたり、国道の迂回路設置が困難であり、また横断する北海幹線用水路の通水期間(5月~8月末)は工事を行うことができないなど、事業費の増大が懸念されている。(下図:経済建設常任委員会資料)

SKMBT_C22418092711130

よって、ポントネ川が隣接する競馬場跡地の一部に遊水地を設けることで効果的に流下能力不足を補うことができることから、市民の安心・安全のための防災対策上においても必要であると判断し、競馬場跡地の一部を遊水地用地として売却する方向で進行しているものです。

その一部とは下図(経済建設常任委員会資料)の通りです。

SKMBT_C22418092711120

尚、ポントネ川の位置に関しては、市のハザードマップを転載します。

pontone
http://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/content/detail/1500404/


以上、この度の経済建設常任委員会で協議された競馬場跡地利用の内容報告とさせていただきます。

尚、今後の遊水地以外の競馬場跡地利用については、東17丁目通りの共用開始、岩見沢サービスエリア スマートインター構想など、競馬場跡地を含む周辺地域において環境が大きく変化することが見込まれ、市全体のまちづくりを見据え、民間主体での開発も含め、関係部局とも協議しながら利活用方法について研究を進めていく。

とされています。

いずれにせよ、現時点で50.81haの広大な敷地であり、何をするにも莫大な費用がかかること、その中の一つとして、現在残っているスタンドの解体に関しても、スタンド本体、屋根、杭、アスベスト、アスファルトの解体撤去や運搬処理に要する軽費は約2億8,000万円と算出(金額根拠:H27.12.11定例会答弁)されていることから、この競馬場跡地利用は非常に難しい状況であることは間違いありません。

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