〈令和6年8月27日投稿〉
先ほど、表題のセミナーに参加してきました。
主催は岩見沢市で、事業者を対象とした「ふるさと納税応援セミナー」ということになります。
今回はふるさと納税で苦戦している岩見沢市の現状を鑑み、その取組の一端を岩見沢市議会議員としての立場で見て感じてみたいということと、私自信、NPO法人炭鉱の記憶推進事業団の理事長として、今後のふるさと納税に「万字線沿線の旧産炭地を巡るガイドツアー」をメニューに載せようと準備していることもあり、その両方の立場で参加したものです。
時間は13時から17時までの4時間!
講師は㈱北海道博報堂のビジネス開発局の河野局長で、最初にふるさと納税の仕組みから入り、その後、〈CLOVA Note〉と〈ChatGTP〉を組み合わせて活用する手法の説明。
このCLOVA Noteは音声をテキストに変換してくれるツールで、通常は議事録ぐらいにしか使用しなさそうな感じですが、今回は2名一組になって商品の強みやこだわり、優位点等々をインタビュー形式で録音してき、そこで変換したテキストをChatGTPに落とし込み、インタビュー内容の要約を任せると、それまで意識していても言葉にならなかったようなものが的確に項目別にまとめられる状況。これまでもChatGPTは使ってきましたが、これは使いこなせればかなりの効率化が図れるものであることを実感しました。
もうこれだけでも十二分に参加した意義があったのですが、ここからが本番です。
ChatGPTの要約を基にして各自ワークに入ります。例えば自分の考えている商品は「いつ使うものか」、ターゲットとして「どんな人に買ってほしいか」、「その人はこの商品のどこに魅力を感じて買うのか」等々、テーマに沿って思考し、枠に落とし込んでいくことで随分とブラッシュアップされ、朧げだったものが明確になっていきます。
これらも参加者の発表に質問をかぶせ、次々に深堀りしつつ的確なアドバイスが与えられるなど、非常に効果的な時間となりました。
その後も説明の後に次のステップのワークに入ることを繰り返し、自分の思考もかなりクリアになったとともに、様々に展開される事例等を聞いていて、改めて違うヒントを持ち帰ることができるなど、このようなセミナーに無料で参加させていただき非常にありがたい思いです。時間も4時間ですがあっという間の展開。恐らく参加された方々は皆さん持ち帰るものがあったことと思います。このようなセミナーを開いていただき感謝です!
さて、岩見沢市のふるさと納税は近年は苦戦の一途を辿っているわけですが、やはりどの地域でも可能なものは競争が激しく簡単ではありません。そのようなことから、つい市の担当に「もっと岩見沢らしいもので勝負できないのか?」などと考えてしまいがちですが、実際に事業を担うのは市役所ではなく市内の事業者となります。そのため、市から業者に依頼して返礼品メニューをつくってもらうのではなく、それぞれの事業者が自分の商品を岩見沢の魅力として返礼品にできないか?という思考が大事です。これは物販のみならず、あらゆるサービスも当てはまることになります。
よって市としては、市内業者に返礼品メニューとして展開できる商品やサービスが無いか、またこれから新たに開発できないか等々を広く呼びかけることが大事だと思うとともに、今回のセミナーの様に、関心のある事業者のスキルを上げる取り組みがより一層重要と感じます。
どこのまちにもあるモノ、どこのまちでも出来るコトも当然必要ですが、やはり岩見沢らしい、岩見沢ならではのものを増やしていくための取り組みは、市だけでも事業者だけでもできず、それこそオール岩見沢で取り組んでいくべきことだと再認識した次第です。