〈令和4年11月7日投稿〉
11月6日(日)北海道内各地から21団体、225名のエントリーの下、フルコンタクト空手の大会が岩見沢市総合体育館にて開催されました。
本大会は、大変ありがたいご縁を頂き、誠に僭越ながら私が大会長という大役を仰せつかっております。
開会の挨拶でも常日頃から鍛錬されている選手の皆様に対し、私如きが何か説得力のあることを言えるのか?そもそもその権利があるのか?等々、常に悩ましい思いを抱くところですが、そんな懸念も真剣勝負の選手達の気迫に刺激され、些細なことと感じてきます。
下は幼年から上は一般まで、道内各地から集まった精鋭による試合は迫力あるものばかり。
このフルコンタクト空手は頭部への打撃が反則(蹴りはOK)となりますが、それ以外は生身に全力で拳と蹴りを打ち合うもの。午前中に行われたB&C級では、怖くて泣き出す子もいて、しかし試合が始まれば泣きながらも向かっていき、結果として勝利を納めるシーンがあるなど非常にドラマティック。
また、午後からのA級はスピードとパワーが飛び抜けていて、見ているだけで圧倒されるほど。
それぞれ、思った成績を収めた選手、そうでなく悔しい思いをした選手など様々だったかと思います。しかし、武道は内なる自分自身に向き合うことで、自ずと成長していくものと思っています。あらためてこの度、遠方各地よりご参加いただいた皆様に感謝を申し上げると共に、ぜひ日頃の鍛錬の積み重ねと、そして周囲の支えてくれる方々への感謝の気持ちを忘れずに、より高みに向かっていただければと思います。
いずれにせよ、この様に大きな大会を開催するに当たり、ご当地である清武館の保護者の皆様が絶大なる運営体制を築いて大会運営をされていました。その様子も見事でありました。また、寒い中、公平なジャッジに務める審判団の方々も選手以上に大変だったこととも感じます。この様に下支えがあってこその選手の成長であると改めて実感します。
それにしても、現在は少子化や種目の多様化もあり、この様に200名を超える選手が集う競技はなかなかないと感じています。このフルコンタクト空手は単なるスポーツとしてではなく、やはり武道としての柱があるからこその選手層の厚さなのかもしれません。今後の学校部活動の地域移行等のフェイズにおいて、競技によっては、この様に指導体制が明確に地域に存在するものとそうでないものがあり、色々な可能性が考えられるとも感じた次第です(中体連や高体連等の兼ね合いも今後の課題ですが)。
*当日の様子は清武館のFBページもごらんください。