〈令和2年2月1日投稿〉
昨日、広報広聴委員会開催前に総務常任委員会があり、委員外議員として傍聴してきました。
主な議題は〈第2期岩見沢市総合戦略〉の策定についてであり、これは現在、パブリックコメントを募集していますので、是非目を通してみていただきたく思います。ちなみにパブコメの締切は2月17日となります。
https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/content/detail/3138782/
今回は、その人口ビジョンの中にどの様な事が掲載されているのか、ほんの少しだけですが紹介してみたいと思います。
元となる資料は上記リンク先から〈第2期岩見沢市総合戦略(素案)〉というファイルがダウンロードできますので御覧いただければ幸いです。
この資料には非常に興味深い視点が多々掲載されており、その分析に敬服するところですが、今回はタイトルに記載した【若い男性が少ない】という点において、P16記載の「人口動態と合計特殊出生率の関係」を紹介してみたいと思います。
そこに記載されている岩見沢市の状況を要約すると・・
■2010年と2015年の国勢調査を比較すると、年齢階級別人口減少は、男女とも20歳から34歳までの年代で転出超過が集中している。
■2015年の国勢調査において、女性を100とした場合の同年代男性割合は、25~29歳で98.9人、30~34歳で97.7人と男性が少ない。
■女性の有配偶者率は、25~29歳が37.5%、30~34歳は59.6%であり、特殊合計出生率が比較的高い千歳市や室蘭市では25~29歳の有配偶者率は岩見沢市より10%ほど高い状況。
■前述の通り、岩見沢市では25~34歳までの女性に対する男性人口割合が低いが、千歳市や室蘭市では男性人口割合が高い傾向にあることから有配偶者率との一定の相関が想定される。
◇よって、多子世帯を増やすだけではなく、若い世代の女性配偶率を高めることが必要であり、そのためには若い世代の男性人口割合を高めていくことが効果的。
すなわち、25~34歳世代男性が増える有効な施策を実現できれば、有配偶者比率を高めることができ、合計特殊出生率も向上することが想定できる。(あくまで数値上の推測ですが)
という様なことが見えてきます。
また、岩見沢市と近隣他都市の転入転出動向なども明確になっています。〈P20参照〉
■札幌市への大幅な転出超過が改善されない。
■隣接する江別、札幌市周辺の恵庭、北広島、千歳への転出超過が続いている。
■空知管内では過去の閉山政策期と同様、岩見沢市が空知のダム機能となり、転入超過が多くなっている。
◇これらの状況を考慮すると、転入者を〈増やす〉施策も大事ですが、やはり雇用や教育環境、そしてシビックプライドの醸成など〈減らさないため〉の施策が不可欠であると思えます。
上記例はほんのごく一部でしかありませんが、イメージだけでは良く見えてこないものが、数値的な実態として感じることができます。
多々山積する様々な課題を解決するために、どの様な具体的な施策を推進していくかが総合戦略となりますが、課題が複雑化する現代において、岩見沢市同様どの自治体も決定打を打ち出すことができていないのが現状であり、一つひとつの施策を縦横断的に積み重ねていかざるを得ないのが実態です。よって、より実行的な視点を常に模索しつつ、それらを着実に実行できるように議会議員の一人として努力をしていきたいと思っています。
皆様におかれましても、是非今回のパブリックコメント資料をご覧いただき、直接でも私にでも構いませんので、何かご意見等賜われれば幸いです。
【参考】
◇第2期総合戦略(素案)(今回のパブコメ)
https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/content/detail/3138782/
◇平成28年策定 第1期総合戦略(これまでの総合戦略)
https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/content/detail/3095774/