市役所庁舎はどうあるべきか?市民クラブシンポジウム〈報告③〉

報告②より続く

今回のシンポジウムでは、新庁舎を建設するかしないかという議論はしていません。原則として現庁舎が耐震基準に達していない状況下、少しでも早い時期に有事の際に万が一の事が発生しない庁舎が必要ということを前提にしています。

その少しでも早い時期というのが、合併特例債を活用するならば、まさに”今”という事になりますし、そうではなくできるだけ早い時期にというスタンスの上で、将来を見据えた議論をしていくとしたら、合併特例債には間に合わないものの、できるだけ早い時期に庁舎建設を進めていくということになると思います。

そこで、今後に向けてどのような庁舎を期待するか、また庁舎にどのような機能を付与すべきかという議論も重要と認識しています。

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例えば、執務機能に特化し、極力無駄を省いたローコストで長寿命な建物を!という意見もあれば、どうせ建設するなら何からかの効果を狙ったものという考え方もあると思います。

 

◇例えば今年の6月に会派で視察を受け入れていただいた白石区役所。

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この区役所は当初は駅から離れた場所にありましたが、老朽化の建て替えに伴い地下鉄白石駅直結の場所に移転したものです。その際、賑わいの拠点として機能するように、隣の商業施設も同時に設置。市役所庁舎の1階にはカフェがあったり、庁舎内に岩見沢でいうと「いわなび」の様な市民利用を主とした多目的エリアがあったり、絵本図書館や子育て支援センターも備わっており、まさしく人の流れをつくり賑わいの創出を目指したつくりになっていました。

 

 

◇こちらも7月に会派で視察を受け入れていただいた北広島市役所です。

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内容は当ブログで以前ご紹介したとおりですが、現地建て替え型で元々急激な人口増時代に庁舎分散していたものを集約しています。執務機能を重視していながら、子育て支援センターや保健センター、市民利用の多目的室があり、更には展望ロビーがあり、そこには石屋製菓のISHIYAカフェが出店しており、やはり人が集まる機能を付与しています。全体的に非常に効率よく、理に適った作りになっている印象を受けました。市の担当の方によると「やはり丁寧な議論が大事」という事を明確に仰っていました。

 

 

◇こちらは県立高校をイノベーションして市役所庁舎とした富山県氷見市です。

昨年の会派視察で非公式ながら調査をさせていただいた庁舎で、非常に感銘を受けることが多かったです。(その時の投稿https://hiranoyoshifumi.jp/2017/07/04/8691

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元々、廃校になった県立高校の体育館と校舎を改築し、ローコストで市役所庁舎化を行ったところです。是非以前の投稿をご覧になっていただきたいと思いますが、あらゆるところにホワイトボードが設置されており、誰でもすぐに議論ができる環境づくりは見事でした。

またこの庁舎のパンフレットに掲載されていた挨拶文がとても感銘を受けるものでしたのでご紹介しておきます。

 

~市民と行政が”共に創る”未来へ~

このキャッチコピーに込めた想いは、『市民の中にこそ、政策を創り上げる叡智がある』という成熟した民主主義に寄せる期待と信頼です。
複雑、多様化する市政へのニーズと指数的な速度で変化する環境への対応を図るには5万人、志民皆さまの衆知による経営が望ましいと考えます。
開かれた庁舎で対話のある市政、皆さまと政策を創り上げてゆく場を目指します。
皆様の新庁舎です。いつでも気軽に足をお運び下さいませ。

 

この理念と庁舎に反映された工夫というのは何より尊いものだと認識します。

 

◇他には合併後の物理的な中心地に移設した庁舎や、市民ホールなどを併設し、まさに人が集まる機能を有した庁舎など、全国には沢山の事例があります。

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もちろん、そのような特別な機能を付与せず、徹底的に執務機能に特化したものも多いと思います。それらを踏まえ、では今後の社会情勢を鑑み、岩見沢市役所新庁舎はどうあるべきか?という事を多くの市民で議論することはとても大事なことだと考えており、それらをシンポジウム前段の事前情報としてお伝えさせていただき、次項のステージセッションへと移っていきました。

 

報告④へ続く

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