【※令和4年2月9日追記】
本年は札幌市近郊の大雪により当投稿へのアクセスが増えていることから、若干の補足をいたします。本投稿は令和3年、岩見沢近郊にて発生した豪雪の影響から、当方のSNSでお寄せいただいた「自衛隊派遣を要請しては?」という意見についてお答えした内容がベースになっていますことをご了承ください。
〈令和3年3月2日投稿〉
本日は低気圧の影響で全国的に大荒れの予報となっています。すでに私の事務所の玄関前も吹き溜まりでどっさりと締まった雪が積もっています。
このような状況下、やはり市民の方々も心配が募るようで、先程、SNSのコメントに「なぜ自衛隊の出動を要請しないのか」という意見が届きました。同様の意見は12月の大雪の時点から多少聞こえていたこと、また大いにその気持も理解できるつもりでありますので、これを機に私の意見を記載させていただきます。
これに関する私の返信は上画の通りですが、改めて下記に補足を含めて記載します。
*自衛隊災害派遣に対する最新の市の見解として、1月15日に開催された経済建設常任委員会での答弁がありました。私は委員外議員として傍聴させていただいた中で以下のような認識をしています(以下、あくまで私の見解であることをご了承ください)。
9年前(2012年)の自衛隊災害派遣があった際は、運搬排雪のトラックや一部地域の高齢者世帯の除雪作業をしていただいたとのこと。
運搬排雪のトラックに関しては、9年前は近隣地域も大雪だったため、排雪用ダンプトラックの応援手配に難航したことに対し、今季は札幌等近隣のダンプトラックの応援もスムーズに行っている模様(前述委員会答弁での情報ですが、稼働している排雪トラックは1日平均で約70台、最大1日で110台が稼働していると聞いています。)。よってこれだけの大雪でありながら、市内では一定の道路環境を維持し続けることができています(生活道路は原則として排雪は入りませんので、町会等が主体の自主排雪制度の活用となります)。
高齢者宅等の除排雪は報道等でもご承知の通り、岩見沢市社会福祉協議会が窓口となり、各地から除雪ボランティアが集まり、誠にありがたいことに多大な貢献をしてくれています。これも9年前に比べると大きな変化なのではないかと思っています。
そこで自衛隊への災害派遣要請ですが、以下の要素が必要と言われている様です。
■人命や財産を社会的に保護する「公共性」
■状況切迫の「緊急性」
■自衛隊以外に適当な手段がない「非代替性」
(*参考にさせていただいたページ)
よって、今の岩見沢市がこれに当てはまるかと考えた際、やはり難しい状況と考えざるを得ません。
また、市では防災対策室を窓口として、日頃から自衛隊との連携は行われていることから、いざと言う時には迅速な判斷ができると考えています。
本日もどれだけ降るかわかりませんが、いずれにせよ高齢の方等にとっては大変な事態です。これが今季最後となる春嵐であって、今後は着実に春が近づいてくることを祈るとともに、万が一、この雪が災害規模となった場合には速やかに対応できるように注力していきます。